感想「大神社展」その4
疲れた方はソファーで休まれて下さい。
ここからも見所満載です。
第5章 伝世の名品 26点(後期28点)
入ってすぐ度肝を抜かれます。
152. 国宝 直刀 黒漆平文大刀
9世紀 茨城・鹿島神宮
長っっ!太っっ!
良く聞かれた感嘆のこえ。
長さもさることながら
格調の高さが半端ないです。)ため息(
つかの宝相唐草模様も愛らしく、
見ていて飽きません。
鹿島神宮ときたら
我等が香取神宮も!です。(←ただ単に千葉県民)
144.国宝・海獣葡萄鏡
唐または奈良時代8世紀 千葉県
この二柱の神々が如何に重要な存在だったかを痛感します。
そして進みますと、
みたかった逸品とついにご対~〜面
173.国宝・平家納経 願文・観普賢経
1164年(表紙と見返し 1602年)
言わずと知れた厳島神社の名品。
清盛が贅を尽くした眩いばかりの経巻です。
特に筆跡の伸びやかなこと、金銀切箔、硝子の軸の洒落たこと。
並々ならぬ願望と共に
清盛という人の、育ちの良さと教養の深さ、美意識の高さがうかがえます。
小松茂美さんの「平家納経の世界」(中公文庫)。必読の書と思います。
こちらは前期のみの展示です。
平家ときたら源氏
160. 国宝 白糸威鎧
14世紀 島根県・日御碕神社
朱塗りの神殿が鮮やかな海辺の神社。
辺りの、少し鄙びた風情が素敵です。
こんな白の美しい鎧があったとは。
伝・頼朝奉納。(前期のみの展示)
同じ鎌倉時代を少し遡った12世紀の品
165. 重文 海松円文螺鈿鞍
奈良県 手向山八幡宮
こちらは平安末期に渡来した、南宋の工人・陳和卿の手によるもの。
兎に角、螺鈿の細工が細かくて素晴らしいです。とくと拝見を。
そしてトドメは
146. 国宝 七支刀
奈良県・石上神宮
細かい説明がありますが、ここでは古墳時代、4世紀の品、と表記しておきます。
教科書でしか知らなかった歴史的宝物は、思ったより華奢な感じながら、存在感があります。
金象嵌で施されているのは
表 ー 年記と製作目的
裏 ー 製作の経緯
だそうです。
伝来の謎が
そのまま、あの森閑とした石上神宮の雰囲気とつながり、
ケースの周りを何度も回ってしまいました。人垣の途切れることがありませんでした。
こちらも前期のみの展示。
そして同じ石上神宮所蔵の
148. 重文 鉄盾
古墳時代5世紀
現代アートと言っても信じてしまいそうなシンプルな迫力に溢れたこちらをながめたら
いよいよ最終コーナーへ!
(243日目)