具体・前川 強 展 in 銀座
開催中の
「具体 前川 強」展
を観て来ました。
http://whitestonegallery.co.jp/japanese/events/20130727maekawa/
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1954年、兵庫県芦屋市に発足し
1972年まで活動した
前衛美術グループ 具体 。
リーダー 吉原治良を中心に
白髪一雄、元永定正、田中敦子などの
活躍を第一世代という。
アンフォルメルや
アクションペインティングなど
奇想天外な手法で芸術表現を試みた。
それらは
発起人、吉原治良の
「我々の精神が自由であるという証を具体的に提示したい」
という思いを表したグループ名の由来に基づく試みであった。
60年代初頭に有力新人が加入。
第二世代と言われる。
その1人が 前川 強 である。
前川は
絵画の物質性に着目し
支持体そのものの物質性を問う
方法へと展開していった。
それが初期、60年代初頭の
ドンゴロス(目の荒い、麻袋用の布)
を用いた作品である。
その特徴は
ドンゴロスの画面に
凸凹のレリーフをボンドで加工し
油絵具で着色し、
素材の物質性をいかしながら
絵画的な側面を持つ作品をつくりだしている点にある。
優美な曲線の
重なりと連続性は
大地や自然が持つ生命のリズム。
また、
川の蛇行や植物の葉脈という自然の造形を想起させる。
(以上、パンフレット 加藤義夫氏の解説より抜粋)
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その後、
前川氏の作品は
アクリルを用いた軽やかな色彩のものへと変化しているようです。
アクリルの美しい色彩と
具体の活動に興味をひかれ
銀座へと足を運んだ訳ですが
見応えがありました。
展示は
60年代の
具体の活動真っ只中の作品群が
中心です。
思考の内奥を突き破り
根源的なエネルギーを
手掴みで抉り出したような
迫力に満ちながら
静けさをも内包している
そんな
印象を受けました。
吉原治良さんといえば
White Circle。
根元は同じくして
それとは全く別の表現を模索した
熱いパッションに溢れた作品群。
対峙するのに
覚悟がいりました。
後味
爽やかな
負け戦さです。
2階にあった
淡いブルーの美しい作品と
3Fへ上がる階段の
踊り場にあった作品が
特に心ひかれました。
ギャラリーは落ち着いた内装で
居心地抜群でした。
銀座へ行った際は
ぜひ。
火曜日定休
8/13〜20 休廊
9/1まで。
無料。
(359日目)