プーシキン美術館展 アートシーン
新日曜美術館(NHK教育)。
アートシーンのコーナーで
プーシキン美術館展が
取り上げられていました。
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ロシアから
フランス本国も羨むような
フランス絵画のコレクションが
今、横浜に来ています。
ルノワールお気に入りのモデル
ジャンヌ・サマリーの
愛らしさ溢れる肖像画
印象派最高の微笑み
と言われる作品が
初めて来日しました。
モスクワのプーシキン美術館が
所蔵するフランス絵画の名品を
紹介する展覧会です。
ロシアの支配階級は
古くからフランス文化に憧れ、
多くの絵画を集めました。
今回は17世紀から20世紀までの
66点が来日。
見所は豊かな人物表現です。
女帝エカテリーナⅡ世が
オークションで落札した絵。
17世紀の画家プッサンは
ギリシャ・ローマの芸術を理想とする
古典主義をうちたてました。
人物はみな古代彫刻のように
均整のとれた
逞しい姿で描かれています。
18世紀になると
軽やかで優雅な絵が
好まれるようになります。
神話の一場面を借り
当時の貴族社会の享楽的な雰囲気を
伝えています。
安定した構図の中に
静けさを湛えた聖母マリア
19世紀、再び
ギリシャ・ローマを意識した
新古典主義が主流となります。
アングルは
その代表的な画家として
長く画壇に君臨しました。
19世紀後半
王侯貴族に代わり
新興の市民階級が
コレクションの担いてとなります。
セルゲイ・シチューキンも
新しい時代のコレクターの一人。
直感を頼りに
即断即決で買い求め、
邸宅をフランス絵画で
埋め尽くしました。
シチューキンは
まだ評価の定まらない画家達の絵に
強い関心を示します。
そこにはゴッホの作品もありました。
南フランスらしい明るい色彩で
若い医師の肖像を描き出しています。
20世紀絵画に革命をもたらした
ピカソにも
いち早く注目しました。
フランスでも
激しい議論を巻き起こした
キュビスムの作品を
描かれたその年に買い上げています。
やがて革命がおこり
シチューキンは国外へ亡命。
しかし
残された名品は時代を経て
ロシアの宝となりました。
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伊藤アナ「この展覧会では、女帝、貴族、実業家など、5人のコレクターにスポットを当てているんですね」
井浦さん 「今でこそ、ピカソやマティスと言えば、世界的に有名ですけれども、評価を得ていない時に、直接やり取りをして絵を購入したなど、純粋な眼差しで選ばれた作品群が、とても興味深いですね。」
伊藤アナ「またコレクターの好みの違いを見るのも、楽しいかもしれないですね。」
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改めて
素晴らしい展覧会
と感じます〜
部分をクローズアップでみると
より特徴が伝わってきます。
また横浜へ行きたくなってしまいました。
まだの方はぜひ!
(367日目)