ターナー展 Ⅱ.「崇高」の追求
思想家エドマン・バーグにより
自然の「崇高」さに
美を求める価値観が広まると
ターナーもこの影響を受けます。
ハイランドやスコットランドの
僻地を旅して
山地や岩壁のスケール感と
変化の激しい独特な天候を
体感し
それを画布に表現
するようになりました。
1802年に英仏戦争が
暫定休戦に入ると
ターナーは初めて
国内では体験したことのない
偉容を誇るヨーロッパアルプスを
旅します。
この旅は大きな転機となり
ターナーの絵は
創造力と表現力を
ますます高めていったのでした。
<絵画配置図>
しっかりメモれなかったので、ⅡとⅢの配置図は不正確ですm(_ _)m
13点
18.バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨
1798年ロイヤル・アカデミー出品
部分
23.アンデルマット付近の「悪魔の橋」、サン・ゴッタルド峠 1802年
部分
24.アムステクとヴァッセンを結ぶサン・ゴッタルド街道、ロイス峡谷を見渡す 1803年頃、または1814-15年
27.エジプトの第十の災い:初子の虐殺
1802年 ロイヤル・アカデミー出品
聖書に因んだ絵で
17世紀に活躍した
ニコラ・プッサンの様式に倣った
絵画的試作、だそうです。
28.ディドとアエネアス
部分
ターナーが長い画業のなかで
頻繁に題材を求めた
「アエネアス」(ウェルギリウス)
カルタゴの女王ディドと
古代トロイア陥落後、
放浪の身となった王子アエネアス
の悲恋の物語。
この絵は
2人が狩りに出掛ける場面。
手前の人物は浮き彫りのように描かれ、
奥の古代建築には当時の研究成果が
忠実に反映されているそうです。
※会場内の写真は、主催者の許可を得て撮影したものです。
※文中の説明は、ターナー展図録(Tate 2013-14 朝日新聞社2013-14発行)
によります。
(464日目)