暗中模索の出口を捜して、師走迄毎日更新します。→暗中模索の出口を目指して、一日一日を綴っていきます。
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「点描の画家たち」展 Ⅴ.モンドリアン

いよいよ最後のコーナーです。

Ⅴ. モンドリアン ー 究極の帰結
e0295455_23153064.jpg



分割主義の最終章がモンドリアン⁈

やや違和感をおぼえる構成でした。

しかし、解説を読むと
なるほど、と。

モンドリアンが類稀な天才である
こと(←すみません????モンドリアン、大好きです)に由来するのですが

モンドリアン自身
様々な絵画の潮流を飲み込みながら
独自の芸術を構築した、

その過程に
ヤン・トーロップの手ほどきによる
分割主義との出会いがあった
そうです。

アムステルダム・ルミニスムや
キュビスムこそが

モンドリアンの新造形主義の
大きな礎石となったことは
明らかです。

しかし、
スーラが科学的理解から
色彩の独立した価値を見出したことは

モンドリアンの絵画についての理論的基盤と色彩への取組みと

ベクトルが同じであると言えます。

モンドリアンは
分割主義を通過して

色彩と線の独立
垂直線と原色、無彩色の相互関与
均衡のとれたコンポジション

といった
明快な構造と調和に
特徴の顕著な
ネオ・プラスティシスムに至りました。


スーラから発した
色彩の独立が

単色の平面をも独立した
作品として成立することを示した
究極の帰結点でした。

モンドリアンの抽象絵画は、
その後の美術の流れに
大きな影響を及ぼしていくのでした。


<絵画配置図>
e0295455_23152954.jpg


全8作品

数字は出品リストの番号
記載の無い作品は全てクレラー=ミュラー美術館 所蔵

画家は全てピート・モンドリアン

93.へイン河畔の樹 c.1903
京都国立近代美術館
e0295455_23153190.jpg

アムスの王立アカデミーで学んだ
モンドリアンは最初保守的でした。

そこから一歩踏み出して
風景画に力を入れ始めた頃の作品。

何の変哲もないこの風景を
何枚も描き、
実験的な試みを重ねていたようです。

人家の屋根の色にポイントをおいた
色彩の効果や

粗いタッチで垂直を強調した
画面左側の処理など

この頃既に
後年に渡る変遷の基軸が
窺い知れます。

94.突堤の見えるドムブルフの浜辺 1909
e0295455_23153234.jpg

スライテルスやヘステルと共に
ルミニスムを頂点へ導いたモンドリアン。

この頃はまだ風景描写が
中心だったものの
自然の再現ではなく

現実の奥にある美、
精神的、霊的な側面を
描き出すために

単純な様式化した表現に
変化していきました。

ドムブルフはオランダのリゾート地。

絵の具に砂が着いていて
戸外で制作したと知れます。

常に
色を混ぜずに用いていました。

空の描写や
砂丘の黄色の補色、

防波堤を表す
2本の紫。

非具象への
新たな道筋をつけ始めた
ドムブルフでした。

95.砂丘 1909
石橋財団ブリヂストン美術館
e0295455_23153263.jpg

これもドムブルフで描かれたと言われています。
この地で、ヤン・トーロップに出会い
頻繁に会っていたそうで

この作品も
トーロップから学んだ点描技法を
確かに習得したことがわかる
意義深い作品です。


ブリヂストンでお馴染みの絵がここに!
場所が変わるとまた印象も変わりますね。



96.コンポジションNo.Ⅱ 1913
e0295455_23153313.jpg


これは、研究によって
1905-07に描かれた風景画の
キュビスト的翻案の作品
と判明。

水に映った樹木の列の背後に
ヘイルンストという農場が隠れている
という絵です。

色彩から
樹木を通した光の輝きや空気感を

垂直と平行の線から
樹木の輪郭や風車(絵の裏にラベルがあり)を

感じとってみましょう。

モンドリアンが初めてパリに移り住んだのが1911年。
その頃の作品を売るのに苦労しましたが

ブレマーがモンドリアンを熱烈に支持した最初の人となります。
その勧めで
ヘレーネ=クレラー=ミュラーは
この作品を購入。
抽象芸術に目覚めていきました。

なんか好きですね〜この作品

97.コンポジション(プラスとマイナスのための習作) c.1916
京都国立近代美術館
e0295455_2315344.jpg


薄い下書きが幾つも見えます。

厳密に綿密に
位置をきめようとしたことが
窺える貴重な作品。

未完とは言え
緊張感に満ち、精神性に溢れています。


98.色彩のコンポジションB 1917
e0295455_23153484.jpg

全体的に楕円の形をとる
堅固な色面は
樹木からの抽象とされています。

この作品を含む幾つかは
地味な暗い色彩は批判され

モンドリアンは
アトリエと美術館の採光の違いに
原因を帰したそうです。

しかし、
これがきっかけの一つともなり

モンドリアンは三原色を
絵画表現として見出していくのでした。



99.グリッドのあるコンポジション:菱形、色彩のコンポジション 1919
e0295455_23153575.jpg

格子をベースとして描かれましたが
実験的に斜めにかけることによって
垂直と平行を出現させ

モンドリアンはそれを気に入った
ということです。


100.赤と黄と青のあるコンポジション
1927
e0295455_23153695.jpg

モンドリアンが2度目のパリで
遂に辿り着いた
色彩と線。

ザ!モンドリアンというキッパリした構成が大好きです




(参考)
○愛知会場のみ
101.ピート・モンドリアン
コンポジション 1929
京都国立近代美術館
e0295455_23153058.jpg





(490日目)



※ 記事中の解説及び画像の出所は以下になります。

本展覧会カタログ「クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に 印象派を超えてー点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」
発行:
東京新聞
NHK
NHKプロモーション
©2013



【開催概要】

展覧会名
クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に
印象派を超えて―点描の画家たち
ゴッホ、スーラからモンドリアンまで
会期
2013年10月4日(金)~12月23日(月・祝)
開館時間
午前10時―午後6時 金曜日は午後8時まで
(入場は閉館の30分前まで)
休館日
毎週火曜日
会場
国立新美術館 企画展示室1E
(〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2)
http://www.nact.jp/
主催
国立新美術館、東京新聞、NHK、NHKプロモーション
共催
クレラー=ミュラー美術館
後援
オランダ王国大使館
協賛
損保ジャパン
協力
KLMオランダ航空

巡回予定
【広島展】 2014年1月2日(木)~2月16日(日) 広島県立美術館
【愛知展】 2014年2月25日(火)~4月6日(日) 愛知県美術館
お問合せ
03-5777-8600(ハローダイヤル)
[PR]
by abby819lucky | 2013-12-21 03:24 | 点描の画家/クレラー・ミュラー