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美術館・博物館・ギャラリーを巡って感じたことや、日常で見つけた好きなことを記録しています。
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ミラノ展・Bunkamuraその3

渋谷 東急Bunkamuraで
5/25まで開催中

ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館
華麗なる貴族コレクション 展


印象的だった作品を
ピックアップしています。

作品番号・作品名・作家名・製作年
の順に記します。

本展は作品番号順の展示です✨


第3章 タペストリーと14・15世紀イタリア絵画コレクション

17.謙譲の聖母
ヴィターレ・ダ・ボローニャ 1353年頃

画像の無いのが極めて残念です。
今回、最も気に入った作品です。

謙譲の美徳を教えるために
描かれたテンペラ画です。

聖母が刺繍をしているので
「刺繍の聖母」
とも言われるそうです。


当時は大変高価だった赤い布地を
ふんだんに用い
聖母の纏うガウンの青一面には
錦糸の刺繍が施され

豪華さを湛える一方

聖母の柔和な顔立ちや
その聖母に糸を(針だったかな?)
差し出すクピドの
愛らしさに心和み

いつまでも
見ていて飽きない作品です。



19.聖アグネスと
アレクサンドリアの聖母カタリナ
のいる聖母子
ピエトロ・ロレンツェッティ 1342年
ミラノ展・Bunkamuraその3_e0295455_23364140.jpg



22. 聖母子、奏楽の天使、聖三位一体
ラッザロ・バスティアーニ
1463-70年頃
ミラノ展・Bunkamuraその3_e0295455_23364129.jpg


青空にフルーツの鮮やかさが
目を引く一枚。

さくらんぼはイエスの受難の象徴なのだそうです。

聖母の肩にかかるガウンの豪華さが
目を引きます。

どんな音楽が奏でられているのでしょうか。魅力溢れる作品です。


24.オリアーナを救うアマディージ
オリアーナに別れを告げるアマディージ

フランソワ・シュピーリング
カーレル・ファン・マンデル1世:原寸大下絵 1602年
タペストリー: 経糸/無着色の羊毛
緯糸/多色の羊毛と絹
みみ[痕跡]/赤い羊毛

ミラノ展・Bunkamuraその3_e0295455_23364280.jpg

画像はオリアーナを救う方のアマディージです。

これは圧巻です。

2枚の大きなタペストリーが
並んで展示されています。

しかもその織りの精巧なこと!
目を奪われます。

フランソワ・シュピーリングは
当時有名なオランダの毛織職人だそうで

これだけ豪華なものは
婚礼のためだったかもしれません。

昨年来日したクリュニューの貴婦人を
思いださずにいられませんでした。

時代や地域により
多様な個性が育まれていたことを
感じさせてくれました。

本当に素晴らしい作品です。


ほかに3点ほど
祭壇の前飾りの断片や
カズラの一部という布地が
展示されていました。

前飾りはベルベットの状態がとても良く、美しいです。

カズラの一部は
グリッチャ模様と言われる
自然をモチーフにしたデザイン。

三枚をどのようにはいでいるのでしょうか。素敵でした。


28.アルテミジア
グリゼルダの物語の画家 1498年頃
ミラノ展・Bunkamuraその3_e0295455_23364343.jpg


背のとても高いアルテミジア。
貞淑の象徴なのだそうです。

図は
夫の遺灰を
自分の涙に混ぜて飲む、
という場面。

………。

昔の人は
愛情が濃いですな〜〜〜


背景の右手は
州知事である夫が治めていた地方の
風景

左手は
アルテミジアの指示で
夫の巨大な陵墓が
建設されている様子です。

額も上部が三角形で
金ピカで立派でした。

肌の白さと
たおやかな長い首と肩の線が

なにかモダンな美しさを湛えていて
現代に通じるものを感じました。

衣装のグレーとダークグリーンの配色、
襟ぐりや袖、裾の錦糸の刺繍など
渋好みで気に入りました。



(91日目)



画像は
本展フライヤーと
本展販売の絵葉書です。
by abby819lucky | 2014-04-24 00:16 | アート