ミラノ展・Bunkamuraその6
5/25まで開催中
ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館
華麗なる貴族コレクション 展
印象的だった作品を
ピックアップしています。
作品番号・作品名・作家名・製作年
の順に記します。
本展は作品番号順の展示です✨
第6章 ヴェネツィア美術および17世紀以降の美術コレクション
30点
油彩、水彩
それに
ヴェネツィアングラスの展示が
魅力的でした。
50. 紳士の肖像
ティツィアーノ・ヴェチェッリオに帰属 1515-20
表情が魅力に満ちているのは言うまでもなく、
皮の手袋や
左手の細い金のリングなど
細部の描写に息を飲みます。
56. 57.
カナレットとグァルディの
廃墟の絵が並びます。
カナレットは光のハイライトが
グァルディは列柱の陰影が
それぞれ美しかったです。
58.美徳と高潔の寓意
ジャンバッティスタ・ティエボロ
1740-45
61から数点
単色インクの
舞台や建築などの絵が並びます。
69からは
ガラスケースに入った
ヴェネツィアングラスの展示。
どれも愛らしく、
持って帰りたくなりました。
中でも気に入ったのは
69.聖遺物容器
1500-20
無色のガラス、エナメル、金箔
青と黄色の点で描かれた模様が
可愛らしかったです。
鮮やかなブルーのクロスがあり
こちらはフィレンツェの物らしいです。
73. 脚付きの酒杯
16世紀後半 透明ガラスに線刻
台の部分まで線刻が見事ですが
持ち手の複雑な形もすごいです。
このあと
数点の油彩画を経て
展示は緩やかに終了へ。
76.レベッカ
ジュゼッペ・モルティーニ 1835年
歴史小説『アイヴァンホー』の
登場人物のレベッカ。
その外見の文書描写に添った
肖像です。
ユダヤ人であるために数々の苦境に見舞われるも、困難に怯まぬ芯の強さを持った女性像を描きとっているそうです。
上からぶら下がるダチョウの毛
は、まだ良いとして
オダリスクのターバン?
は、頭グラグラしそうな、、、
現代でも斬新なファッションです。
11世紀のイングランドが舞台のアイヴァンホー。岩波文庫は絶版だそうです。レベッカの凛とした生き方は、泣けます。
最後はフォンタネージの風景画で
フィニッシュ。
この辺り、ジャン・ジャコモの政治的活動が垣間見えますね。
以上
初来日の全80点でした。
HPの映像でも雰囲気を反芻出来るのが、とても嬉しいです。
ミラノの美術館には
300点以上の絵画があるそうです。
いつかきっと訪れようと
心に誓いました。
(95日目)
画像は
本展フライヤーと
本展販売の絵葉書です。