「デ・クーニング展」所感
東京・八重洲口 ブリヂストン美術館
で、開催中
ウィレム・デ・クーニング展
を、観てきました。
今年、
とても楽しみにしていた
展覧会の一つです。
ウィレム・デ・クーニング(1904-1997)
は、
ジャクソン・ポロックと並び
第二次大戦後のアメリカに開花した
抽象表現主義を
先導した1人。
具象と抽象の狭間の表現
激しい筆触
が、特色。
(本展フライヤーより抜粋)
アメリカでも一般公開されていない
貴重なコレクションを含む
全35作品
会場は
第1室と第2室の
2部屋です。
作品リストは
展示順の記載です!
ありがたいです〜🌟
画像のあるものだけ記します。
リストNo.・作品名・制作年・「ジョン・アンド・キミコ・パワーズ・コレクション」以外の所蔵先
の順に記載。
【第1室】
2.ふたりの女 1951-52年
3.リーグ 1964年
油彩・板に貼られた新聞紙
8.サッグ・ハーバー 1965年
油彩・板に貼られた紙、マスキング・テープ
9.歌う女 1965年
油彩・カンヴァスに貼られた紙
10.水の中の女 1965年
油彩・板に貼られた紙
【第2室】
6.無題(女の頭部) 1965年
リトグラフ
15.女 1965年
木炭、半透明紙 ニューヨーク近代美術館
30.無題 1969年
油彩・板に貼られた紙
残念ながら画像は無いのですが
個人的には
ブルーの淡い画面で
ちょっとナイーブな印象の
こちら↓の絵が特に気に入りました。
34.水 1970 国立国際美術館(大阪)
最初に掛けられた
マリリン・モンローの習作も
面白かったです。
作品は1951年から大体1970年辺りの
ものが中心です。
この年代の
アメリカの状況を頭に入れて鑑賞しますと
ただ「明るい」「開放的」
だけでない絵であることは
容易に想像がつくと思います。
革新的でありながら
広く受け入れられたのは
作品から伝わる
時代へのジレンマ
声にならない叫び
豊かさと自由を謳歌している
ように見える裏でひたひたと感じる
虚無感と閉塞感
微かな欺瞞を暴くような
この絵の凶暴性に
アメリカの人々が共鳴したのでは
ないでしょうか
ウキウキと
晴れやかな気分で
会場に入りましたが
ある瞬間から生々しい感覚が
喚起され
やや陰鬱な気持ちで会場を出ました。
このような予期せぬ
感情体験も良いものです。
この陰鬱さにも感動が潜むのが
アートの素晴らしいところです。
大感謝!
このあとは
ブリヂストン美術館の
コレクションが並びます。
こちらも抽象画を中心にした
ステキなラインナップです♬
明日の記事に続きます〜
(838日目)
ご訪問ありがとうございます。あなたに予期せぬ感動がありますよ🌟うに
画像は本展フライヤー及び
館外展示に寄ります。
全くの素人感想ですが、絵を見ながら、こういう絵を描く人はモテただろうな〜と思いました。モテるっていうか、女性との関わり方が直接的、連続的。笑。あとで解説をよみましたら、プレイボーイだったとか。さもありなん。絵にはそういうところも滲み出るので怖いです。笑。