『ユトリロとヴァラドン』展 感想①
新宿・損保ジャパン日本興亜美術館で
開催中
*ユトリロとヴァラドン*
母と子の物語ースュザンヌ・ヴァラドン生誕150年
を、見てきました。
モンマルトルの画家とも呼ばれる
モーリス・ユトリロ
その母、ヴァラドンも画家でした。
日本ではあまり紹介されることのない
女流画家ヴァラドンを
まとまって見られる稀有な機会。
とても楽しみにしていました。
期待に違わず
とても良い展覧会でした。
4章 81作品 は
時系列で展示され
その時期の
母と息子の関わりまでもが
想像できるようになっています。
それが絵画にどう反映されているのか?
と、考えて見るのも一興です。
ユトリロのアルコール依存症は
ともかく
ヴァラドンの奔放かつドラマチックな人生は
それだけで耳目を引くところ。
それはHPの解説等に譲り
ここでは個人的に気になった作品を
取り上げます。
注:作品の番号は図録の番号で、展示順とは異なります。
注2:ヴァラドンとユトリロ、別々に取り上げていますが、会場では人物別展示ではありません。
第1章ヴァラドンとユトリロ、2人の芸術家の誕生1865〜1910
モデルから独学で絵を描き始めたヴァラドン
母の再婚ののち、アルコール依存症となり、その治療のために絵筆をとったユトリロ
<ヴァラドン>
1.パイプをふかすミゲル・ウトリーリョ(ユトリロ)の肖像 1891年 個人蔵
2.編み物をする若い女 1892年頃 ポンピドゥー・センター蔵、パリ
16.入浴の後で 1909年 ポンピドゥー・センター蔵、パリ
<ユトリロ>
11.モンマルトルのサン=ピエール広場から眺めたパリ 1908年頃 八木コレクション蔵
第2章ヴァラドンの再婚とユトリロ「白の時代」1911〜1920
息子ユトリロの友人と再婚し、絵に力強さが出てきたヴァラドン。サロン・ドートンヌの会員に選ばれる。
孤独から精神病院への入退院を繰り返すユトリロ。モンマルトルを描き、独特な「白」を見出していく。
<ヴァラドン>
28.横たわる犬、習作Ⅱ 1913年頃 ポール・ディ二氏蔵、リヨン、フランス
30.試着 1916年 個人蔵
34.裸婦の立像と猫 1919年 個人蔵
35.黒いヴィーナス 1919年 ポンピドゥー・センター蔵、パリ、マントン美術館寄託
36.コルト通り12番地、モンマルトル 1919年 個人蔵、レバノン
<ユトリロ>
20.「小さな聖体拝受者」、トルシー=アン=ヴァロアの教会(エヌ県) 1912年 八木コレクション蔵
22.屋根 1912-14年頃 個人蔵 /献辞「G.コキオ氏へ、私を受け入れてくれたことへ感謝を込めて」
24.サノワの通り(ヴァル=ドワーズ県) 1912-14年頃 個人蔵
左:26.ノルヴァン通り、モンマルトル 1912-14年頃 個人蔵
右:現在のノルヴァン通り
32.コルト通り、モンマルトル 1916-18年頃 個人蔵
33.モンマルトルのキャバレー・ラパン・アジル 1916-18年頃 個人蔵、協力=デュアメル・ファイン・アート、パリ
続きます。
※画像は美術館HP及び、
本展カタログ よりお借りしました。
©IS ART INC.
©Jean Fabris 2015
©ADAGP,Paris & JASPAR,Tokyo,2015 E1475
<開催概要>
HPはこちら
http://www.sjnk-museum.org/program/2978.html
【開催概要】
◯会期
2015年4月18日(土)~6月28日(日)
◯休 館 日
月曜日(ただし5月4日は開館)
◯会場
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
〒160-8338新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
◯開館時間
午前10時-午後6時、 金曜日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで)
[観覧料、前売券情報]
■観覧料
一 般:1200円(1000円)
大・高校生:800円(650円) ※学生証をご提示ください
シルバー<65歳以上>:1000円 ※年齢のわかる物をご提示ください
中学生以下:無料 ※生徒手帳をご提示ください
障害者無料
※障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者手帳)のご提示によりご本人とその介護者(1名まで)は無料。
ただし、被爆者健康手帳をお持ちの方は、ご本人のみ無料。
※( )内は20名以上の団体料金 および前売り料金
■前売券情報
◇東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 受付
【販売期間】
◇チケット取扱所
【販売期間】2015年4月4日(土)~6月27日(土)まで
・チケットぴあ (Pコード 766-688)
・ローソン(Lコード 38832)
・セブンイレブン(セブンコード 037-218)
・ミュージアムカフェ
・イープラス
・ちけっとぽーと
◯主催
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、日本経済新聞社
◯協賛
損保ジャパン日本興亜、みずほ銀行、共済企画センター
◯協力
日本航空
◯後援
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
◯企画協力
IS ART INC.
ご覧下さり、ありがとうございます。あなたに安らぎがありますように🍀