『ユトリロとヴァラドン』展 感想②
新宿・損保ジャパン日本興亜美術館で
開催中
*ユトリロとヴァラドン*
母と子の物語ースュザンヌ・ヴァラドン生誕150年
を、見てきました。
個人的感想の続きです。
注:作品の番号は図録の番号で、展示順とは異なります。
注2:ヴァラドンとユトリロ、別々に取り上げていますが、会場では人物別展示ではありません。
第3章ヴァラドンの円熟期とユトリロの「色彩の時代」1921〜1930
画家として確固たる地位を築き、生活が贅沢になったヴァラドン。
入退院を繰り返しつつ、作品が賞賛を浴び、レジオン・ドヌールを受賞したユトリロ。
<ヴァラドン>
45.自画像 1927年 ユトリローヴァラドン美術館蔵、サノワ、フランス
51.花瓶の中のリラの花束 1930年 個人蔵
53.サン=ベルナールの教会(アン県)
1931年 ポール・ディ二氏蔵、リヨン、フランス
<ユトリロ>
46.モンマルトルのラパン・アジル
1927年 個人蔵
第4章晩年のヴァラドンとユトリロ1931〜
1931年にユトリロのマネージャー的存在でもあったユッテルと別れたヴァラドンは、ユトリロに結婚を勧める。
1935年にユトリロが結婚すると、その妻とは反りが合わず、孤独な晩年を送る。
1937年にはヴァラドンの絵画は国家買い上げとなるが、翌年、72歳で没する。
ショックのあまり葬儀にも参列出来なかったユトリロは、高まる評価に反して、後年、描くよりも祈る日が多くなった。
1955年、母より一歳若い71歳で没。
<ヴァラドン>
69.リュシー・ユトリロ・ヴァロールの肖像 1937年 個人蔵、パリ
<ユトリロ>
64.雪のサン=ピエール教会とサクレ=クール寺院、テルトル広場、モンマルトル
1935-37年頃 個人蔵
共に私生児として生をうけ
(ユトリロは後に認知されます)
困難な人生に立ち向かい
絵に生きる目的を見出していった
母ヴァラドンと
息子ユトリロ
その絵に込めた純粋さに
心を打たれました。
見終わって
長い物語を読んだ後のような
静かな余韻が残りました。
※画像は美術館HP及び、
本展カタログ よりお借りしました。
©IS ART INC.
©Jean Fabris 2015
©ADAGP,Paris & JASPAR,Tokyo,2015 E1475
カタログの表紙の装飾が
角度によって、
ヴァラドン、ユトリロ双方の花の絵になり粋な作りになっています。
裏表紙
すてきな展覧会を
ありがとうございました。
<開催概要>
HPはこちら
http://www.sjnk-museum.org/program/2978.html
【開催概要】
◯会期
2015年4月18日(土)~6月28日(日)
◯休 館 日
月曜日(ただし5月4日は開館)
◯会場
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
〒160-8338新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
◯開館時間
午前10時-午後6時、 金曜日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで)
[観覧料、前売券情報]
■観覧料
一 般:1200円(1000円)
大・高校生:800円(650円) ※学生証をご提示ください
シルバー<65歳以上>:1000円 ※年齢のわかる物をご提示ください
中学生以下:無料 ※生徒手帳をご提示ください
障害者無料
※障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者手帳)のご提示によりご本人とその介護者(1名まで)は無料。
ただし、被爆者健康手帳をお持ちの方は、ご本人のみ無料。
※( )内は20名以上の団体料金 および前売り料金
■前売券情報
◇東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 受付
【販売期間】
◇チケット取扱所
【販売期間】2015年4月4日(土)~6月27日(土)まで
・チケットぴあ (Pコード 766-688)
・ローソン(Lコード 38832)
・セブンイレブン(セブンコード 037-218)
・ミュージアムカフェ
・イープラス
・ちけっとぽーと
◯主催
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、日本経済新聞社
◯協賛
損保ジャパン日本興亜、みずほ銀行、共済企画センター
◯協力
日本航空
◯後援
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
◯企画協力
IS ART INC.
ご覧下さり、ありがとうございます。あなたに幸せな思い出が沢山ありますように✨