読了『倭人伝を読み直す』
『倭人伝を読み直す』
読了。
読みながらワクワクが
止まりませんでした☆
西日本新聞で
2010年1/5〜3/12
連載された内容を
ベースに加筆されたもの。
ですので
考古学の知識がなくても
充分に楽しめます。
なんといっても
「なぜ 『倭人伝』であり、
『倭国伝』でないのか?」
といった、
一言一句の更に上をいく
漢字一文字
漢字の部首・旁
にまで注意を払った考察に
目からウロコがボロボロこぼれます。
注意深く、見
冷静に、考える
俯瞰の視点は勿論だが
単眼の視点も取り入れる
自由自在に
時空を駆け巡る
思考の柔軟さ
学問の枠を超えて
人として
日々どうあるべきか
物事を捉え方や
思考を深める必要性など
大きな示唆を与えてくれます。
勿論、
古代の倭国を含む
東アジアの様相が
生き生きと立ち上がってくる
細かな検証は
最高にエキサイティング。
「邪馬台国はどこか?卑弥呼は誰か?
という事だけに興味のある人には、読んで欲しくない」
と、ハッキリ言い切る森先生。
そんな狭窄的視点では
本当に勿体無い!
魏志倭人伝が
こんなに豊かな内容だったとは
驚きです。
九州北部の地理に暗いので
地図を片手に
慣れない考古学用語に梃子摺るのも
また楽しく
濃密な時間を過ごせました。
著者の勧めるとおり
いつかは対馬へ行きたいと思います。
それから全くの私見ですが
事実を興味深く描く筆力の高さは
家系なのでしょうか?
私の好きな女流作家、須賀敦子さんは
森浩一先生の従姉妹です。
何度も読み返したい
出会いに感謝✨です。
(1024日目)
お読みくださり、ありがとうございます。あなたの傍にいつも素敵な本がありますように🌟
余談をもう一つ。
一昨年死んだ父の存命中
著者の別の本の感想を話したら
父も著者を信頼していると言って
話が弾んだことを思い出しました。
もう15年位前のこと