決定!オーディエンス賞「FACE展」②19位〜13位
FACE展2016
HPはこちら
http://www.sjnk-museum.org/program/3559.html
4月1日に
オーディエンス賞が決定しました‼︎
結果は下記、ご参照下さいませ。
http://www.sjnk-museum.org/wp/wp-content/uploads/2016/04/face2016_adaward.pdf
順を追って見ています。
得票数は省略。
80票以上がランキングされています。
23位→1位
と、遡り
順位、エントリーナンバー、氏名
「」内に作品名
という順番で記していきます。
エントリーナンバーは入賞9作品以外は氏名のアイウエオ順
19位 50. 信國由佳理 「厨 file」
2015年 エッチング・アクワチント・ペン・和紙コラージュ・コラグラフ
熊本県在住
≪モチーフと素材の質感や表現方法がうまく一致して、つよいインパクトがある。(坂元暁美審査員)≫
よくよく見ると、なんで?何これ?と、ぎょっとします。細かい構成にびっくり。数少ないコラージュ作品です。
18位 58. 福田絵理 「私室とだれもいない町」
2015年 油彩・キャンバス
東京都在住
≪小建造物が佇立するベッドは、強い象徴性を喚起(堀 元彰審査員)≫
162×194という画面は、一瞬雪景色を思わせます。離れてよく見ると、非現実の風景と分かり、タイトルと相俟ってこちらの想像を刺激します。好きな作品です。
17位 49. 中山紘樹 「Danchi Mode」
2015年 油彩・パネル
神奈川県在住
≪奥行きを排して正面性に徹した風景(坂元 暁美審査員)≫
≪そこに住む部屋の住民の個々の生活をとらえる視線と、それらを真正面から等価なものとして扱う手法と葛藤が、強い緊張感を生み出していた(野口 玲一審査員)≫
窓ガラスの向こうのカーテンに映る物干し竿の影まで描くスーパーリアリズム。でも対象は昭和懐かしい団地。そのアンバランスが面白く感じました。
16位 36. 木下泰徳「緑の沼」
2015年 油彩・キャンバス
神奈川県在住
少しの青空が見えるだけで殆ど緑。深呼吸したくなるような風景画。
15位 22. 大石勝子「夢物語(蛍の森)」
2015年 油彩・キャンバス
神奈川県在住 FACE展2013 入選
≪(意識が内と外に分裂した『二重性』の例として)濃密な、楽しげな夏の風景にある陰鬱さが潜(んでいる)(本江 邦夫審査員長)≫
審査員長評にある通り、豊かな自然と人間生活の共存が果たせた幸福に満たされ、それが過去である事に虚無感を抱く作品です。
14位 52. 橋本大輔 「工房の片隅」
2015年 油彩・パネル
東京都在住 独立美術協会準会員
FACE展2015 入選
≪堅実な写実にもとづきながら、卓抜な空間表現を示していた(堀 元彰審査員)≫
これも写真のようなリアルさ。人の気配を感じさせ、いつか何処かで見た普遍性を感じさせる風景です。
13位 23. 大川心平「勇敢な馬」
2015年 油彩・キャンバス
東京都在住
≪(意識が内と外に分裂した『二重性』の例として)『死』を孕んだ豊穣な画面が風景であると同時に静物である(本江 邦夫審査員長)≫
美しい花に惹かれて近寄ると髑髏はじめ、色々不気味なものが見えてきます。背景の空も交通標識も怪しげ。
画像は本展カタログよりお借りしました。審査員解説も同カタログに拠ります。©︎2016 Sompo Japan Nipponkoa Fine Art Foundation