勝手に「エル・グレコ」展(2) 東京都美術館
かなり勝手に
感想を書きます
ので
よっぽどヒマで
寛容な方以外は
スルーで
お願いします。
特に
専門家の方
エル・グレコ愛好家
の方は
重ねて
お願い申し上げます。
☆★☆★☆
今回の「この一枚」は
43 「十字架のキリスト」
ロスはゲッティ美術館のものです。
2Fに展示されていて
椅子が置いてあり
ゆっくり眺めることが出来ます。
この絵を観て
パーテーションを越えると
「無原罪のお宿り」
があります。
(出口直前です)
1Fの37番が
同じ構図の
東京国立西洋美術館
の作品です
が
圧倒的に
このゲッティ美術館の作品
は素晴らしい
肌の光沢
苦痛の果ての恍惚の眼差し
絵、全体に
神々しさが溢れています
おお、グレコ
こんな丁寧に描くこと
あるんやな~
と
正直
感心しました。
この絵だけは
座ってじっくり
目に焼き付けました。
残念ながら
絵葉書がなく
どっかから引っ張った
朧げな映像が
こちら(部分)
グレコの偉大さが
実感出来る一枚です。
(169日目)
さて
その他の感想です。
今回
とても惹かれた一枚に
5 「白貂の毛皮をまとう貴婦人」
があります。
第1章 入場して程なく見られます。
この絵は近年
グレコの作品かどうかが
疑問視されているそうです。
まあ、素人が安易に
真贋を評するのは控えます。
非常に魅力的ではありますが
他のグレコ作品と違い
内面から立ち昇る人物像
と言うものが感じられない。
瞳の力だけが
異様に強く
人物像を感じとるより
体温や息づかいを
先に感じてしまう。
製作年が推定1577〜90年頃。
23年ものひらきがありますが
1576年にスペインに渡ってからの
作品には間違いないようです。
ちなみに
1576年頃製作の
「悔悛するマグダラのアリア」
はこちら
従来
グレコのトレドの愛人
ヘロニマ・デ・ラス・クエバス
の肖像とされてきたようです。
グレコの描く肖像画としては
特異な点がもう一つ。
それは、私が惹かれた
理由でもあります。
彼女の
唇。
この絵を描いた人は
間違いなく
この唇を知っている
描いたのが
誰だっていい
この絵の前に立ったなら
彼女の唇に
魅入られ
しばし
召ませ
官能の一瞬を。