ダ・ヴィンチ展 愛読書、デューラー、素描
○レオナルドの愛読書
さすが!の逸品が並びます。
(逸品……って、書籍に(^^;; )
親交のあった
ルカ・パチョーリの
56-2.「神聖比例論」
この表紙、きれいですよね〜
見ているだけでワクワクしてきます。
56-1. 同「ユークリッド原論」
さすが、マルチな才能は土台が違います……。
その他
ラテン語で書かれた
52.「プラトン神学-魂の不死について」
農政論
51.「田園の恩恵の書」
から
イソップ
軍事論集
当時流行した薄い冊子の
徳の花。(訓話集のような?)
実際はこれらを氷山の一角として
膨大な所蔵であったことがしのばれます。
ここまで来ると
間隔があいて、ゆったりみられます。
○ルネサンスの素描ⅱ:レオナルドとその時代
29点の内
2Fに展示は23点。
デューラーの作品が2点あるのが
嬉しいです。
62. 普段着のニュルンベルクの女性
1500頃
65. 「ヒエログリフィカ」のための挿絵下絵 長い杖を持って座る男性、蛇、三階建ての建物を背負う蛇 1513頃
63.デューラー周辺 農民のカップル
16世紀後半
また
先のラファエロ展でも何枚か
来ていた
ジュリオ・ロマーノの
76.太陽の馬車と月の馬車 16世紀後半
など虫喰いの穴も味となり
迫力をもって迫ってきます。
ヴェロネーゼの工房から
細やかな描写が素晴らしい
66. キリストの磔刑 16世紀後半
ヴェローナの画家による
これも細かな描写の
68. 3体の人物像習作 16世紀後半
今回、チラシの羊が目をひく
ベルナルディーノ・ルイーニの
76.跪き祈る男と馬
は、馬のバランスがとても良いです。
この方は、動物が得意なのかもしれません。
スフォルツァ家の祭壇画のための習作も素晴らしいのですが、
その隣の
レオナルドに見入ってしまいます。
81.女性の横顔と眼の習作 1490-92頃
解説では、
この素描と1Fの貴婦人が似ている、
としています。
どうでしょう?!
私は、ちょっと違うような印象を受けましたが。
ここで2Fは終わり、
この項の
残り6点は3Fにあります。
アカデミア・ディ・ヴィンチのエンブレムに用いられた
版画 レオナルドの結び目模様。
例えば、モナ・リザのドレスの襟元の模様のような
見事な幾何学的装飾模様。
そのバリエーションです。
どれも素敵で
模様集だけ出版されていないかと
願ったほど。
この模様はもう一度見たいです。
(298日目)