ダ・ヴィンチ展 レオナルデスキ
素描を見続けた眼に
鮮やかな色彩が飛び込んできます。
Ⅲ レオナルドとレオナルデスキ
○レオナルド・ダ・ヴィンチとミラノの宮廷
油彩が8点並びます。
ベンチに座ってゆっくり鑑賞。
まさにここに
今回の目玉、
レオナルドの一点があります。
95.音楽家の肖像 1485年
素晴らしいのですが
……厳重過ぎ…
ルーブルのモナ・リザ並だから
…とは言い過ぎでしょうか。
絵の素晴らしさはもとより、
額の素晴らしさが記憶に残ってしまいました。
『黄金に埋もれる音楽家の肖像』
と、額を含めての作品名
を提案します。
言いたい放題です。
ごめんなさい。
他は
ジャンピエトリーノ
の1520年代の三点
89.聖ロクスと奏楽の天使のいる降誕
90.福音書記者聖ヨハネ
88.聖母子
特に90.の聖ヨハネが気に入りました。
この展示中で一番惹かれました。
一瞬、女性かと思ってしまった柔和な人物像
それ以上に衣服が好きです。
色調と、特に胸元のデザイン。
聖ヨハネを示す赤い布のドレープ。
んー背後の色や光輪、光の加減を合わせて、やはり全体が好きです!
同じフロアの
ロンバルディア地方のレオナルデスキの聖ヨハネと比べるのも面白いです。
そして
ベルナルディーノ・ルイーニの三点
があります。
今回のチラシにも載っている
91.幼子イエスと子羊 1520年代後半
すごく愛らしいですが
よく見ると
羊が耳を掴まれて
結構イヤそうです…笑。
もしかして
片耳を押さえて
「迷える子羊は、ヒトの意見を鵜呑みにしてはいけない」
などと暗喩を込めているのでしょうか?
レオナルドの1485年を除き
ほとんど1520〜30年代の作品です。
時代の色をたっぷり堪能できる、
シアワセなフロアです。
○ルネサンスの素描:レオナルド以降
13点です。
ほぼ16世紀後半から17世紀前半の作品。
正直
体力配分を間違えてここはクタクタ状態。
大胆な構図の作品が多い印象でしたが、はっきりとしたことは言えません。すみません。m(_ _)m
謝罪とともに
展示も終了です。
お疲れ様でした。
(299日目)
参考図版
レオナルドの洗礼者聖ヨハネ
ルーブル所蔵
天を指す指は
キリストの降臨を示し
人々に悔悛を説いている
と言われます。
モナ・リザ
聖母子アンナ
とともに
レオナルドが生涯手元に置いた
一枚です。