ルーヴル美術館展⑥第5章-b
〈会場図〉
70.
エジプト誌:口絵(古代、第1巻、第2葉)
パリ、「ナポレオン1世の命により出版」 1809年
国立美術館中央図書館から寄託
かなり大きな本ですが
絵の精密なこと、
他のページもみたくなります!
71.
左】ファラオとして表現されたアンティノウスの小像:ローマ皇帝ハドリアヌスの寵愛を受けた青年
フランス 1800年頃
マルメゾン城美術館に寄託
右】ボナパルト将軍のトルコ式サーベル、通称「ピラミッドのサーベル」:
エジプト遠征初期の戦利品として獲得?
トルコ 1790年頃
軍事博物館に寄託
特に右のサーベルは
煌びやかな装飾と共に
持つ人の威厳を感じる
一品です。
72.
フランスの画家 アンヌ=ルイ・ジロデの
習作など
73.
スキュフォス(酒杯)
ミロス島、ギリシア 前750-前720年頃
74.
墓碑:夫婦の別れの場面
アテネ、ギリシア 前400年頃
しっかりと手を握り
見つめ合う姿。
死別の辛さが伝わります。
75.
左】モロッコの踊り子たち:薄布の踊り
右】バルコニーにいるアルジェのユダヤ女性たち
テオドール・シャセリオーの二枚。
この時代の大方とちがい
シャセリオーは先入観や偏見なく
ありのままのオリエントを
描写している
そうです。
この説明を聞いてはた、と。
あのクラークコレやプーシキン
で 見た
ジャン=レオン・ジェローム
を思い出しました。
奴隷市場や蛇使いなど
嫌悪感の湧く題材を描いたのは
あの時代の要求だったのだと。
その偏見の源がわかり
大変納得しました。
76.77.
フランスの画家、
アントワーヌ=アルフォンス・モンファールの絵画群。
1837年頃制作。
特に
シリアの馬
ステキでしたね〜
この時代にこの毛並み!
さすがです〜。
78.
美し過ぎて
光って見えないので
絵葉書を。どうぞ。
アルジェリア太守、フセイン・イヴン・エルフセインから
フランス王シャルル10世に贈られた
懐中時計
魅入っている人が
大勢いらっしゃいました。
アンティークとして
何か封印されているようですね。
細工が見事。
79.
シリアの衣装が二点ありました。
ベドウィンの首長の外衣「アバ」はブルーが綺麗でした。
白いのは女性用の寛衣
いずれも1900年頃
上部には
チュニジア?の建築の一部。
チェルヌスキ美術館からの寄託
模様と地のコントラストが美しい。
80.
ロカイユ装飾の鏡
トルコ 1750-1800年頃
回りの装飾とその下に手描きされた
蔓草模様が愛らしいです。
81.
これは何かと言いますと
次にあります
コンスタンティノープルのパノラマ
をどのように見たか?
という模型です。
螺旋階段を上ると
ぐるり
パノラマが取り巻き
さながら展望台に上ったような
作りになっています。
当時はさぞかし人気の
アトラクションであったことでしょう。
82.
コンスタンティノープルのパノラマ
ピエール・プレヴォ 1818年
これで展示は終わりですが
出口近くの映像も
興味深いです。
83.
たっぷり地中海を堪能できた
展覧会でした!
(399日目)
※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。