アートシーン・ミケ展
「新日曜美術館」の
アートシーン
のコーナーで
ミケランジェロ展を
取り上げていました。
以下、
ナレーションは伊東敏恵アナウンサーです。
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ルネサンスの巨匠、ミケランジェロ
国立西洋美術館で
素描を中心とする展覧会が
開かれています。
素描は
創作のプロセスを生々しく伝える
重要な資料です。
これは
人物のポーズを
素早く描き留めたもの
腕だけを
丁寧にスケッチしたもの
も、あります。
これらは
ミケランジェロを代表する
あの大作
の為に描かれたものです
ヴァチカン
システィーナ礼拝堂の天井画
当時の人々は
神の如き、ミケランジェロ
と、讃えました
指先まで
まるで彫刻のような存在感
その一つ一つが
小さな素描から
生まれているのです
○川瀬 佑介さん(国立西洋美術館 研究員)
「ミケランジェロの素描の
興味深い点は
人体を描いている
もしくは
人体の一部を描いている
という点です。
ミケランジェロが
何か場面を構成する際に
常に人物単位で
一つ一つの人物のポーズ
を考え、
それを自分の頭の中で統合して
作っていったのではないか」
これも
そうした素描の一つです。
ギリシャ神話に登場する女性、レダ
当時は女性を描く時も
モデルには男性を使いました
男性を描いた後、
目元に長い睫毛を付け足し
いかに女性らしく見せるか
工夫した様子が
伺えます
こちらは
システィーナ礼拝堂の壁画
最後の審判
です
400人以上がひしめき合う
壮大な空間
その全体の構想を示す
貴重な素描が
残されています
早い段階から
数多くの人体によって
画面に
大きなうねり
を作ろうと
していたことが分かります
人体表現の
徹底した追求が
ミケランジェロの芸術を
貫いて
います。
その出発点を示す
重要な作品です
修行を始めて間も無い
15歳の頃の彫刻
早くも
ミケランジェロ特有の
力強い人体表現
を、見ることが出来ます。
今回は
亡くなる前の年に彫られた
キリストの磔刑像
も、展示されています。
フィレンツェの美術館、
カーサ・ブオナローティのコレクション
11月17日までです。
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(451日目)
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