人気ブログランキング | 話題のタグを見る
美術館・博物館・ギャラリーを巡って感じたことや、日常で見つけた好きなことを記録しています。
by abby845lucky
以前の記事
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 09月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
フォロー中のブログ
エキサイトブログ向上委員会
ヤマザキマリ・Seque...
満月アンティーク
イタリア写真草子
ポタLOGだっしゅ!!
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
新美の巨人 東山魁夷
at 2020-11-03 22:56
感想 日曜美術館 <STAR..
at 2020-10-17 23:47
感想 日曜美術館 <STAR..
at 2020-10-08 20:19
感想  日曜美術館 <STA..
at 2020-10-07 00:48
いつか見る
at 2020-09-28 17:02
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
日々の出来事
アート・デザイン
画像一覧

ターナー展 Ⅵ.色彩と雰囲気をめぐる実験

Ⅵ.色彩と雰囲気をめぐる実験

ターナーの制作に対する
飽くなき追求を
見ていくコーナー。

画家としての成功を

徹底した勤勉

と、述べたターナー。

膨大なスケッチブックや
未完の作品の中に
創作上の秘密や
制作方法をみることができます。

「カラー・ビギニング」(色彩のはじまり)
と呼ばれる習作群は

大胆な構図、
色、光、明暗と感情との相関関係の探究、
絵の具を拭き、擦り、洗うまでする素材との格闘など、

水彩の新しい可能性に挑戦する
ターナーの情熱が伝わります。


9点

69.ターナー愛用の金属製絵具箱
ターナー展 Ⅵ.色彩と雰囲気をめぐる実験_e0295455_116569.jpg


死後、発見されたもの。

使いやすいように工夫され、
使い込んで傷みも激しいです。

ターナーの好んだ顔料は
ウルトラマリン
ヴァーミリオン
クローム・イエロー

1840年に発明された
チューブ入りは
唯一、クローム・イエロー。



71.黄色い砂浜の上の青い月影
1824年頃
ターナー展 Ⅵ.色彩と雰囲気をめぐる実験_e0295455_116612.jpg



揺らめく月光の効果が
アニク城の夜景を描いた完成作に活かされた可能性があり

詩的な作品にも、徹底した自然観察に基づくことを示しています。




73.三つの海景
1827年頃
ターナー展 Ⅵ.色彩と雰囲気をめぐる実験_e0295455_116730.jpg


公開されることが稀なこの作品は
「カラー・ビギニング」の試みが
油彩にも持ち込まれた好例。

まるで抽象画の先駆けとも
いえる出来栄えです。

二つの海景に
逆さまから
もう一つ描いています。

逆さまで
見てみましょう。
ターナー展 Ⅵ.色彩と雰囲気をめぐる実験_e0295455_116751.jpg



このような試みを経て、
ターナーの制作方法は

オープン前日の
ヴァニッシング・デイに
会場で
最後のひと筆を加えて完成する

というスタイルが定着していきます。



※会場内の写真は、主催者の許可を得て撮影したものです。

※文中の説明は、ターナー展図録(Tate 2013-14 朝日新聞社2013-14発行)
によります。



(473日目)
by abby819lucky | 2013-12-04 23:29 | ターナー展