石井一男 展 ・ギャラリー愚怜
ギャラリー愚怜
開催中の
石井一男 展
を見てきました。
ワンフロアの
壁に掛かる
額装された
新作
20点
ほかに
クリアファイルに
額装していない作品が
何点か。
ほとんどが
売約済みでした。
昨年に増して
石井さんの
絵の世界
は
深められ
また
新たな世界観の萌芽も
感じさせられました。
特に私個人が
惹きつけられたのは
ギャラリーの
ウィンドウと
平行して掛かっていた
SM-15
とナンバリングされた作品
白が勝った
グレーの階調
小さな人
どんな感じかというと
第二画集 「絵の家」
突堤にて グワッシュ 4F 2004
の色合いで
イメージ的には
第一画集「絵の家のほとりから」
あるく人
アクリル SM 2009年
。
希望へ向かう
確かな足音
が聞こえてくるような
印象をうけました。
なにか
沈思黙考
から
新たな世界へと
向かう胎動を感じました。
そして
いつもながらの
女神のような
女性の頭部
も
もちろんあって
安らぎを感じました。
私は特にSM-12と
クリアファイルのデッサンのような細い線の作品が心に残りました。
似た感じの絵です。参考に。
↓
女神 2004年
画集「絵の家」
女神 2004年
画集「絵の家」
©Kazuo Ishii 2010,Printed in Japan.
それと
クリアファイルにあった
花の絵。
初期の
ルオーのような温かみのある花
ではなく
どちらかといえば
ルドンのような
夢幻に揺らぐ雰囲気の
繊細な花です。
ギャラリーのお知らせには
島田 誠さんが
「作品のテーマも拡がってきました。
そのことで石井さんの本質である精神性が損なわれてはなりません」
と、文を寄せられています。
そうか。
そうなのか。
私は
昨年、銀座で観た時
とても多作になって
驚いたのですが
今年は
苦しい模索の中
原点回帰を目指したのかな
と推測したので。
原点に戻ったが故に
得られた新しさ、
のような。
独りよがりを
ちょっと反省しました。
賛美歌にも似た
静かな音楽の流れる
こじんまりとした空間で
絵を見る
とは
「何」か?
を思い出し
純粋に
瞬間を生きられる
時間を味わいに
是非、どうぞ。
19日水曜日まで。
ギャラリー愚怜
(22日目)
おまけ
ギャラリー愚怜
今回初めてお邪魔しました。
木の温もりの
とても素敵な
空間でした。
しかし!
地下鉄 本郷三丁目からは
意外とありました。
初めての道は
長く感じるのかもしれませんね。
東大の赤門を過ぎて
更に行きます。
すると
目立つ案内が。
途中には
赤門界隈ならではの
お店もあって
顕微鏡専門店!
製麺所っぽいラーメン店も多かったですね。医学書専門店とか。
楽しい道のりでした。