根津美術館の杜若
き・着つつなれにし
つ・妻しあれ
ば・はるばる来ぬる
た・旅をしぞ思ふ
中学生の時
必死で覚えましたね。
根津美術館へ
行ってきました。
なぜか、どうしても今日、
行きたくて。
もちろん一番のお目当ては
応挙の藤花図。
(重要文化財)
ずっと見たかったので
やっとの逢瀬に
感涙。
絶句するような
素晴らしさ。
国宝 燕子花図屏風
は何度目かですが
斬新で
リズム感があり
何度見ても
見飽きない
奥深さがあります。
今回はその他
最初、蕪村に南画を
のち、応挙に写実を学び
両派の良さを融合した
四条派
を興した呉春の
傑作
双鳩図
呉春の歳の離れた
異母弟の
松村景文
の品良き花鳥画など
美しい作品が揃えられていました。
2階の展示
第5、6室の
焼き物も
目を奪われる作品ばかりでした。
秋山コレクション、すごいですね。
そんな
偉大な芸術で
火照った脳を鎮めるのに
最適な庭園。
瑞々しい新緑につつまれ
真のヒーリングを味わえます。
その緑のシャワーを浴びつつ
進みますと
視界が開け
空がぽっかり顔を見せる場所に
カキツバタが満開でした。
見頃は今月18日頃までだそうです。
濃い紫に一筋白い線が
涼しげです。
都会の稀有な自然を
芸術と共に味える
比類なき美術館です。
(99日目)