「オランダ ハーグ派展 」10 第三章
で、6/29まで開催中
ゴッホの原点
オランダ・ハーグ派展
近代自然主義絵画の成立
(詳細はこちらのHP参照)
<第3章>
フィンセント・ファン・ゴッホと
ピート・モンドリアン
11作品
記載は
展示順に沿っています。
作品名
作家名
制作年(不明は無記載)/所蔵
を記しています。
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オランダ絵画史だけでなく
世界の絵画史に大きな足跡を残した
2人の偉大な画家。
ハーグにて活動した期間は
長くはありませんでしたが
ハーグの環境は
画家にその方向性に関わる影響を
与え、密接でした。
ファン・ゴッホは
晩年、南の光に疲弊したのか
オランダへの帰国を強く望みました。
結果として弟の勧めで
ハーグの雰囲気に似た
パリ北部の寒村に
移り住んだのは
知人で画家でもあり
精神科医でもあるガシェ博士
がいたからです。
「自画像」
アントン・マウフェ
1884-88年 ハーグ市立美術館
(参考)
「ラインスポール駅の裏手」
フィンセント・ファン・ゴッホ
1882年 ハーグ市立美術館
「白い帽子をかぶった農婦の顔」
フィンセント・ファン・ゴッホ
1884-85年 クレラー=ミュラー美術館
「じゃがいもを掘る2人の農婦」
フィンセント・ファン・ゴッホ
1885年 クレラー=ミュラー美術館
「雪原で薪を集める人びと」
1884年 吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)
「紡ぎ車を繰る農婦」
フィンセント・ファン・ゴッホ
1884年/水彩 和泉市久保惣記念美術館
「ガシェ博士(5月25日)」
フィンセント・ファン・ゴッホ
1890年/エッチング ハーグ市立美術館
モンドリアンは
1890年代に
ハーグ派に最も影響を受けた。
20世紀を迎えると
モンドリアンは
ハーグ派の特徴に加え
印象派の色彩や
神智学、人智学の影響を
反映させた。
「アムステルダムの東、オーストザイゼの風車」
ピート・モンドリアン
1907年頃 ハーグ市立美術館
「ダイフェンドレヒトの農場」
ピート・モンドリアン
1916年頃 ハーグ市立美術館
「ドンビュルクの風車」
ピート・モンドリアン
1908年 ハーグ市立美術館
「夕暮れの風車」
ピート・モンドリアン
1917年頃 ハーグ市立美術館
モンドリアンは
風車のモティーフが与えた
精神的な共鳴を強調するために
構成を単純化した、
と述べている。
1920年以降の
モンドリアンに特徴的な格子構造の
背後には
運河や干拓地の風景に林立する
並木への記憶が作用して
いたとも考えられる。
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(149日目)
読んで下さりありがとうございます。あなたにたくさんの幸運が降って湧いてきますように🍀
画像及び解説は
本展カタログに寄ります。
監修・執筆
アン・デュマ(ロンドン、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ学芸部長)
ベンノ・テンペル(ハーグ市立美術館館長)
ハンス・ヤンセン(ハーグ市立美術館学芸部長)
古谷可由(ひろしま美術館学芸部長)
作家解説
古谷可由
荒井直美(新潟市美術館学芸員/元・新潟県立近代美術館主任学芸員)
太田智子(山梨県立美術館学芸員)
森川もなみ(山梨県立美術館学芸員)
翻訳
小林晶子(損保ジャパン東郷青児美術館主任学芸員)
富岡進一(郡山市立美術館学芸員)
協力
澤田佳三(新潟県立近代美術館学芸課課長代理)
渡邉祐子(下関市立美術館学芸員)
編集
(株)ブレーントラスト
発行
「近代自然主義絵画の成立ーオランダ・ハーグ派展」カタログ委員会©2013
制作
印象社