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美術館・博物館・ギャラリーを巡って感じたことや、日常で見つけた好きなことを記録しています。
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今夜は🌙ウフィツィ美術館展

12月14日まで

上野 東京都美術館で開催中

ウフィツィ美術館展

を見てきました。

混雑を避けて
金曜の夜間開館に入りました。

でも混んでいました。(ー ー;)
(個人的体感)

詳しい説明と参考画像は

HP
http://www.uffizi2014.com/index.html

に譲り、

onlyフィーリングで(←いつもだよね?)
感想を述べたいと思います。



作品は全部で75点。

作品ごとの展示の間隔といい、

解説キャプションといい、

ほどよく見やすく配置されていて
疲労を感じない展覧会でした◎


一度全部見たあと、
エレベータでLBに戻ったのが
19:20。

夜間開館の入館時刻ギリギリ。
さすがにこの時間は空いていて
気に入った絵を独り占めで
鑑賞できました。

なんて贅沢な❤️
シアワセ〜〜〜🎵

LB→1F→2F

と、三つのフロアに分けて
展開されています。


私の好きな作品は
ほとんどLBにありました。

数字はキャプションの番号。配置順ではありません。

数字の後が作品名→作家名→制作年→ウフィツィ美術館以外の所蔵先
の順に記します。


第1章 大工房時代のフィレンツェ

02.聖母の幼児キリスト礼拝(中央)
磔刑と聖ヒエロニムス(上部)

サン・ミニアートの画家
(本名ロレンツォ・ディ・ジョヴァンニ・ディ・ノフリ)1480年頃 テンペラ

残念ながら、絵葉書もなく画像をアップ出来ません。
入口を入って割りとすぐに掛かっています。
下部が設置上の理由で消えたようになっています。

この聖母に一目惚れ。

憂いを含んでいるのか?
眠いのか?
どちらにもとれる明るさのある眼差しと

キュッと
小さく上がった口角が
真似したいほど可愛いくて

なんとも魅力的。

衣の色は
ホオズキみたいなオレンジ。

キリストの握りしめた柘榴。

全てが何かの
シアワセの暗示のように
私には伝わりました。


ヒエロニムスは絵の上部、
額の中に装飾のように
小さくあります。



05.毒入りのワインの杯を祝福する
聖ベネディクトゥス

バルトロメオ・ディ・ジョヴァンニ
1485-90年頃 テンペラ
これも画像がありません。
図録を確認しましたが
この微妙な色合いを出すのは難しいみたいです。

聖ベネディクトゥスと
柱を挟んで2人の僧侶。

僧侶たちはオイスターホワイトの僧衣を纏い、静かに佇んでいます。

建物は薄いグレーなのですが

中央の、僧侶たちの間の空間の
薄紅色は
歩道に散り敷いた桜の花びらが
雨に打たれたような

震えるように
美しい花弁色です。


イタリアの明るい日差しのなかにあって
モランディが生まれたのは
こういう絵があるからなのか

勝手な推測をしてみました。


06.湖に落ちたプラキドゥスの救出
バルトロメオ・ディ・ジョヴァンニ
1485-90年頃 テンペラ
湖、といっても浅瀬なのか?
ほとんど水たまり状態からの救出。

プラキドゥスの困った表情と
助け出す天使の無闇に力んだ様子が

水たまりとビミョーなバランスで
思わず笑みのこぼれてしまう絵です。



09.&10.
受胎告知のマリア、大修道院長聖アントニウス
大天使ガブリエル、洗礼者ヨハネ
フィリッポ・リッピ1950-55年頃
テンペラ

細長い絵が四枚、並んでいます。
HPの画像をぜひご参照くださいませ。

フィリッポ・リッピは
ボッティチェリの師匠。
その息子、フィリッピーノ・リッピは
ボッティチェリの弟子になりました。

毎度曖昧な表現になりますが、絵の放つ輝きが他の作品も違う気がします。



11.洗礼者ヨハネと一緒にイエスを跪拝する聖母
ネーリ・ディ・ビッチの工房
1480-90年頃 テンペラ
画面下部のヒナギクでしょうか?白い花がかわいらしいです。

16.哀れみのキリスト(ピエタのキリスト)
ペルジーノ(本名ピエトロ・ヴァンヌッチ) 1497年頃 フィレンツェ貯蓄銀行
カンヴァスに移されたフレスコ
哀しい場面ですが、掠れた感じが素敵な一枚です。

17.悲しみの聖母
ペルジーノ(本名ピエトロ・ヴァンヌッチ) と工房 1500年頃 油彩
小振りな作品。かなりしっかりと丁寧に描きこまれています。ポロポロと瞳から三方向へ流れる涙は真珠のようです。


18.聖母子と二人の聖人
ペルジーノ(本名ピエトロ・ヴァンヌッチ) 1490-1500年 パラティーナ美術館
油彩
同じような題材で代表的な作品がルーヴルにあります。ウフィツィの作品はグッと人物が前面に出て、親しみやすい印象。なんといっても聖母と聖人2人の顔が温かみがあります。ペルジーノらしい。「広末涼子、田中麗奈、家入レオ」みたいでカワイイです。卑近な例で失礼しましたm(_ _)m。

20.聖母子と天使
サンドロ・ボッティチェリ(本名アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ) 1465年頃 捨て子養育院美術館
テンペラと油彩
今夜は🌙ウフィツィ美術館展_e0295455_19252076.jpg
今夜は🌙ウフィツィ美術館展_e0295455_19252518.jpg


やっとボッティチェリのお目見え。聖母も美しいのですが、丸々としたイエスが愛らしいです。もう少し細かく描いても良かったと思いますが。(巨匠にダメ出し⁈)

22.聖母子、洗礼者ヨハネ、大天使ミカエルとガブリエル
サンドロ・ボッティチェリの周辺
1485年以降 パラティーナ美術館
油彩(トンド)
LBフロアの最後を飾る作品。本当に見事です。虚空を見やるような聖母の表情も素敵ですし、百合などの背景も美しい。その場を立ち去り難くさせる作品です。


23.聖母子(海の聖母)
サンドロ・ボッティチェリに帰属
1475-80年 アカデミア美術館
テンペラ
今夜は🌙ウフィツィ美術館展_e0295455_19252239.jpg
今夜は🌙ウフィツィ美術館展_e0295455_19252491.jpg


帰属とされていますが、根強い弟子「フィリッピーノ・リッピ」説があるそうです。どちらでも構わないのです。それ程大きくないこの作品に、吸い込まれるように魅せられてしまいました。見ていると知らず無心になっていました。副題にある背景の海も素晴らしいです。まるで幼子の受難(を示す柘榴を手にしています)を白昼夢で見てしまったような、途方にくれたような若い聖母の表情に引き込まれます。見る者の祈りと共にある、そんな聖母子像です。


長くなりましたが
これで第1章は終わりです。

エスカレーターで上の階へ


(832日目)

ご覧下さりありがとうございます。あなたにワクワクすることが沢山ありますよ✨うに



【開催概要】
タイトル
ウフィツィ美術館展―黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで―
Arte a Firenze da Botticelli a Bronzino: verso una ‘maniera moderna’

会期
2014年10月11日(土)~12月14日(日)

開室時間
午前9時30分~午後5時30分(金曜日、11月1日[土]、2日[日]、12月6日[土]、13日[土]、14日[日]は午後8時まで)
※入室は閉室の30分前まで。
※開催日時が変更となる場合があります。

休室日 月曜日

会場
東京都美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36

主催
東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、TBS、朝日新聞社

後援
外務省、イタリア大使館、イタリア文化会館、BS-TBS、TBSラジオ、J-WAVE

協賛
クイーポ、セコム、損保ジャパン日本興亜、日本写真印刷、三井物産

協力
アリタリア-イタリア航空、アルテリア、日本貨物航空、日本通運、JR東日本


※画像は本展絵葉書に寄ります。
by abby819lucky | 2014-11-28 21:09 | 東京都美術館