私のお気に入り🌷チューリヒ美術館展
乃木坂 国立新美術館で開催中
チューリヒ美術館展
たらたらと
チョーコジンテキ感想を
述べたいと思います◯
国立新美術館は
毎回、会場構成に
工夫が凝らされて
とても感動なんです。
今回の構成。
これを見ただけで!
行きたくなってしまいます。
全74作品。
1 セガンティーニ
スイス、アルプスといえば、
セガンティーニ。
リルケが愛した画家として
印象深いです。
今回は、セガンティーニにしては
少し異色な題材に感じました。
でも、色彩の清浄さはそのまま。
のっけからスイスの空気満載です。
2 モネ
セガンティーニの小部屋を抜けると
正面に出迎えてくれる
モネの大作「睡蓮の池、夕暮れ」
これまで国外への貸し出しは2回のみ
とのこと。
私は見慣れているせいか
上野の西洋美術館の睡蓮、
また1度しか見ていませんが
オランジュリーの睡蓮、
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアム「夢見るフランス絵画」展の睡蓮
の方が
ずっと眺めていたいです。
今回、気に入ったモネは
「ノルマンディーの藁葺きの家」1885年
ノルマンディーの風景に
惹かれたのかもしれません。
他に
ロダンとドガが並びます。
3 ポスト印象派
ゴッホ
ゴーギャン
セザンヌ
ルソー
6作品が並びます。
ここではやはり
セザンヌの「サント=ヴィクトワール山」
より完成度の高い作品は他にあると思います。
ゴッホは、人気投票で1位の白い家よりもこちらが好きです。
「タチアオイ」1886年
4 ホドラー
ホドラーのみ6点。
つくづくホドラーはスイスに愛されているのだな〜と思います。
キミドリ色の印象的なサレーヴ山や
左右対称のデザイン的な真実、
リズミカルな印象の「遠方からの歌」など面白いです。上野の西洋美術館を先に見ておいたので、より楽しめました。
5 ナビ派
ボナールとヴァロットンで
6作品
ええっと、ヴァロットンは
「外国人のナビ」と呼ばれ
ナビ派には距離を感じていたのでは
なかったでしたっけ?
ま、いっか。
アートシーンでも
アンティミテ的アプローチを
標榜していましたが
私のヴァロットンはもっと綺麗。
例えば本展のフライヤーの日没の海も
配色が面白い。キツイ補色を用いながら、配分が絶妙でカワイク見えます。
ウグイス色の効かせ方なら、こちらも抜群。「アルプス高地、氷河、冠雪の峰々」
ボナールは温かなタッチが魅力です。
「≪ブラック≫あるいは≪犬と一緒にいる女性≫」1907年
6 ムンク
ムンクばかり4点。
肖像画と風景画が2枚ずつ。
「叫び」ではないムンクを
知ることができます。
でも、やっぱりムンクは叫びに尽きる
とも思ったり。
だって世界中の、誰もが知っている。
恐らく、美術に興味のない子供でさえ
ムンク、といえばあのポーズをとるほど有名な絵は、そうそうありません。
モナ・リザのように芸術の枠を超えて、現代人の精神的モニュメントになっている、凄い絵です。
それを生み出した後もなお、困難を生きた画家の魂の軋みが聞こえるような、ムンクの部屋です。
7 表現主義
キルヒナーとバルラハが一点ずつ
ベックマンが3点
バルラハは木彫の魔術師。
本当に木を知っている素晴らしい彫刻です。2006年、芸大美術館に来たバルラハ展は圧巻でした。そして翌年、リューベックへ会いに行きました。
キルヒナーも自然を大胆に捉えた
ステキな作品でした。
なんだか呟いていると
取り留めなくなるのが悪い癖。
後半に続きます。
(844日目)
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画像は本展絵葉書に寄ります。
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