アートシーン「小杉放菴展」
アートシーンで
「小杉放菴展」が紹介されました。
語りは伊東アナ。
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洋画家であり、
日本画家でもあった
小杉放菴の
没後50年を記念する
作品展が開かれています
アメノウズメノミコト
優しい色調で描かれた女神の
ユーモラスな姿には
敗戦で打ちひしがれた
国民を勇気付けたいという
作者の祈りがこめられているようです
洋画、日本画の双方に
新しい風を吹き込んだ画家、
小杉放菴の作品展です
放菴は、明治14年
栃木県日光に生まれます
十代から絵を学んだ放菴
若い頃は未醒と名乗り
酒好きで豪傑な洋画家でした
未醒の名を高めた
30歳の時の作品
『水郷』
受賞しました
網を手に取り佇む漁師
リアリズムの伝統を受け継ぎながら
どこか装飾性もある作品です
洋画家として将来を期待された未醒は
ヨーロッパに留学しますが
伝統の重みに
押し潰されそうになります
そんな時
目にしたのが
江戸の文人画家
池大雅の絵でした
日本画の魅力に取り憑かれた
未醒はその後
日本的な表現を
取り入れるようになります
この作品には
ふくよかな身体と
優しい微笑みを湛える
東洋のヴィーナスが
表現されています
放菴と名を変え
本格的に日本画に傾倒していきます
特注の麻紙を愛した放菴
麻紙だからこそ出せる
微妙な滲みを生かした
独自のスタイルを確立していきます
白梅の咲く老木
小綬鶏が「チョットコイ」
と春を呼んでいるような
爽やかな作品です
熊に跨った金太郎は
放菴が好んで描いた主題です
戦時中
他の画家が戦争画を描くなかで
放菴は金太郎を描き続けました
描くことで
人々の心を勇気付けたい
と思ったからです
戦前
50歳を超えた頃から
山の中で文人的な生活を
楽しんでいたという放菴
大きな石の上で
瞑想に耽る人物は
自身の姿
放菴は庭先の石に座って
刻刻と姿を変える山を眺めるのを
日課としていました
放菴画と言われる
愛らしい作品が揃った展覧会
3月29日まで
出光美術館で開かれています
井浦新さん
「洋画の技術を持って
横山大観等と共に
新しい日本画を目指した一人ですよね」
「放菴が編み出した技法もあるので
技術的な部分を見ても
楽しそうですし
水墨画が
とても興味深いですね」
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(958日目)
お運び下さり、ありがとうございます。あなたにナイスな知らせがありますよ🌟うに
画像はNHK教育の放送からお借りしました。
この放送で
期間限定の襖絵が見たくて
足を運びました
日光はトラウマがあって
苦笑
2度と訪れることはないと
思っていましたが
ひょっとしたら
小杉放菴記念日光美術館へ
行ってしまうかもしれません
世俗から離れ
自然に身を置き
清明な絵の境地を目指した
小杉放菴
嬉しい出逢いになりました。
感謝✨