「最後の印象派」展・感想
東郷青児記念
損保ジャパン日本興亜美術館 にて
11月8日まで開催中
最後の印象派
1900-20's Paris 展
見てきました。
週末ということもあり!
予想以上に混雑していました!
しかし
エレベーターによる
波があるのか?
ちょっと引くと
ジグザグのザグのように
ぽっかり空くスペースができます。
絵に集中しすぎず
会場の人の波をチェックすると
思いの外じっくりと
鑑賞できます。
さて。
ここ数年
馴染みのないカテゴリーで
企画展を次々と催し
ヒットを放つ
損保ジャパン美術館。
今回は
印象派や新印象主義の後に台頭した
フォーヴィスムやキュビスムなどの
新しい動きにはくみさず
詩情を表現した「画家彫刻家新協会」
のメンバーを中心に
光の捕獲を希求した印象派の潮流が
Parisでどのように継続していったのか
丹念に読み解いた展覧会です。
展示数 82作品
構成
第1章 エコール・デ・ボザールの仲間たち
第2章 北部の仲間たち
第3章 「バンド・ノワール(黒い一団)」の
仲間たち
第4章 ベルギーの仲間たち
第5章 遅れてやってきた仲間たち
第6章 最後に加わった仲間たち
まず第1章から
美しい作品が並びます。
本展チラシにもある
エドモン・アマン=ジャンの
≪囚われの女≫ 1913年 個人蔵
エルネスト・ローランの
≪背中≫ 1917年 個人蔵
アンリ・マルタンの
≪緑の椅子の肖像、マルタン夫人≫ 1910年
個人蔵
柔らかな美しさに溢れた
第1章の絵画が
この企画展の全体の印象を
決めているとも言えるのでは
ないでしょうか。
第2章では
シダネルの佳品が並びます。
一度に7点もの作品を見たのは
初めてです。
もう心は雲の上。
アンリ・ル・シダネル
≪テーブル、白の調和≫ 1927年
パリ市立現代美術財団
第3章は画風から名付けられた通り、
黒い印象の絵画が並びます。
暗さの中で捉えた光が独特の印象を放っています。
本展チラシに掲載。
エミール=ルネ・メナールの≪オデー川、河口の眺め≫ 1900年以前 個人蔵
第4章では
本展ポスターにもなっている
エミール・クラウスが登場。
≪リス川の夕べ≫ 1911年 個人蔵
協力/パトリック・ドゥロン画廊
第5章には親密な肖像画が集まっています。
第6章、最後のコーナーに
チラシにもあるウジェーヌ・カリエールの
≪カリエール夫人≫ 1883年 個人蔵
がありますが
参考作品として
富士美術館のサージェントが来ています。
これは嬉しいサプライズ。
商業的に成功した中で
画家たちが何を目指し
時代はそこから何を得たのか
いろいろと思いを巡らす
心静まる展覧会でした。
是非とも
多くの方に堪能して頂きたい
美の世界です。
オススメです!
(1235日目)
ご覧下さり、ありがとうございます。あなたの心に平安がありますように✨