圧巻! 蔡 國強 展 (2)
蔡 國強展
帰去来
素晴らしい紹介動画を
HPより
ぜひご覧ください。
HPはこちら
とばない時は下記を参照下さいませ。
http://yokohama.art.museum/special/2015/caiguoqiang/
「現代美術のスーパースター、横浜へ」
このコピーの引力で
最終日に駆け込んだ
鑑賞レポートです。
エスカレーターを上って
展示室へ向かいます。
room4
≪人生四季≫ 2015年 作家蔵
春・夏・秋・冬
4作品が
壁面を埋め尽くします。
月岡雪鼎の春画に着想を得た
男女の営みの作品。
会場では
注意書きがあり
room5からも
観覧可能になっていました。
≪人生四季:夏≫ 2015年 サイズ259×648
≪人生四季:冬≫ 2015年 サイズ259×648
先の≪夜桜≫での火薬への不満から
一層、集中できたこのシリーズ。
鮮やかな色彩は
昼用花火の火薬
色彩のもたらす高揚感は
図らずも≪夜桜≫の「静」を
補完するものに。
「永久に安らかな灰色」を挑発する
強烈な色彩は
制御不能で、痛快でさえあり
自己の解放を感じた、と蔡氏。
「黒い火薬の原子エネルギーと
色彩による情欲の表現。
二つによって
生きる上での
喪失や渇望を伝える」
新しい表現手段を手にしたようです。
room5
≪春夏秋冬≫ 2014年
火薬、磁器タイル(4面、240枚) 作家蔵
≪春夏秋冬≫より春
≪春夏秋冬≫より冬
約3分くらいの制作ビデオ
が、あるのですが
これがまた素晴らしい!
爆破前の
磁器タイルの滑らかな白の美しさ
細かな装飾の見事さ
それらは
爆破によって
一瞬のうちに
黒のグラデーションに染まります。
無常と儚さを感じます。
≪朝顔≫ 2015年
陶、藤蔓、鉄 作家蔵
部屋の中央に吊るされた
陶器で出来た朝顔
朝顔は横浜美術大学の学生さんとの
コラボレーション
春夏秋冬の真ん中を
土から生まれた陶器が貫いて
木火土金水
の、五行思想を
表しているようです。
磁器の硬質な冷たさと
対をなす柔らかな風合いと質感
どうやって吊るしたのかしら?
と、思っていましたら、
カタログにありました。
学生さんは良い体験しましたね。お疲れ様!
この部屋を出ますと
no.9
no.10
ビデオ作品でした。
no.9は迫力の制作風景。12分
no.10はタイムラインを逆に辿った蔡氏の人生。
『巻戻』約10分
どちらも蔡氏の
芸術と
人生を知る手がかりとなる
秀逸な映像でした。
そして
展示室6へ
巨大な作品といよいよ対面します!
画像は本展カタログ【蔡國強展:帰去来】2015年7月24日 発行 企画・監修 横浜美術館
よりお借りしました。
(1237日目)
ご覧くださり、ありがとうございます。あなたの多面性が磨かれますよ✨🌈