決定!オーディエンス賞「FACE展」④5位〜1位
FACE展2016
HPはこちら
http://www.sjnk-museum.org/program/3559.html
4月1日に
オーディエンス賞が決定しました‼︎
結果は下記、ご参照下さいませ。
http://www.sjnk-museum.org/wp/wp-content/uploads/2016/04/face2016_adaward.pdf
順を追って見ています。
得票数は省略。
80票以上がランキングされています。
23位→1位
と、遡り
順位、エントリーナンバー、氏名
「」内に作品名
という順番で記していきます。
エントリーナンバーは入賞9作品以外は氏名のアイウエオ順
いよいよ本日は上位Best5!
5位 28. 奥村彰一「逍遙吉祥連峰」
2015年 墨・岩絵具・和紙・三彩紙
神奈川県在住 FACE展2015 入選
≪中国絵画の様式を換骨奪胎した現代美人画(堀 元彰審査員)≫
≪まず女性に眼が行くかもしれない。しかし背景の庭園は中国伝統絵画の技法と思想を消化した上で組み立てられており、その対比が興味深い。(野口玲一審査員)≫
私も投票した「逍遙吉祥連峰」が第5位!本当におめでとうございます!!!この絵の魅力が大勢の方の心に響いたと思うと、我が事のように嬉しいです。構成、色彩、細部までとても良く練られていて、凄いなぁと感心しきりです。
4位 42. 笹山勝雄「山の集落」
2015年 油彩・キャンバス
群馬県在住
≪堅実な写実にもとづきながら、卓抜な空間表現を示していた。山間の家並みを照らす秋晴れの日差しなど、季節感すら感じさせる描写も秀逸。(堀 元彰審査員)≫
深呼吸したくなるような、山間部の空気の清冽さまで伝わる作品です。素敵でした。
3位 29.柿崎 覚「青い水のある風景」
2015年 油彩・キャンバス
東京都在住 主体美術協会会員
≪堅実な写実にもとづきながら、卓抜な空間表現を示していた。池の水面の反射など、季節感すら感じさせる光の描写も秀逸だった。(堀 元彰審査員)≫
*堀審査員のこのコメントは、足立ゴルジ嘉之さん、笹山勝男さん、橋本大輔さんの作品を並べ挙げてされています。
評価にあるように、水面の輝きが素晴らしかったです。はっ、と足を止めさせる力がある作品だと思います。
2位 3. 三鑰彩音「曖昧」
2015年 岩絵具・箔・麻紙
神奈川県在住
2017年大学院修了予定
本当に素敵な作品。多くの方が魅了され、1位とは僅か2票差!もうほぼ1位と言っても許されるのではないでしょうか。岩絵具の新しい美を認識させてくれました。忘れ難い大好きな作品。
1位 7.小川直樹 「彷徨」
2015年 油彩・キャンバス
兵庫県在住 FACE展2015年 入選
栄えある第1位はこの作品。納得するし、嬉しいです!私もこの絵の前で1番長い時間を費やしました。美しいだけでなく、心理的状態を映すような怖さもあります。1位、おめでとうございます!
オーディエンス賞の発表は以上です。
もう一度振り返ると
感想も新たになった気がします。
カタログは単なる手掛かりに過ぎませんが
比較的安定したコンディションで
時間的余裕をもって絵に向き合える
利点があります。
そうした中で、今回は改めて
新たに心に止まった作品がこちらです。
「Green Park」小山 真由子
2015年 油彩・キャンバス
色彩の構成が見事で、情緒に訴えるところがあるように感じました。素敵な作品と思います。
オーディエンス賞は抽象画が少ない気がしましたが、私は拙blog2月に書いたように、惹かれる作品は抽象画が多かったです。
ただ1人1票という制約で選んだのが「逍遙吉祥連峰」ですので、結果に反論できませんが💦
新宿という場所も関係ある気もしなくはありません。地下道やビルの谷間を抜けて、自然を感じる絵に出逢うと、それは緑豊かな避暑地の美術館で出逢うのとでは印象にかなりの差が表れると思えるからです。そういう諸々の条件の元で下された偶々の結果とも言えます。ですから、入賞されなかった絵画も、ちゃんと鑑賞者の心に届いている事を分かって頂けたらな 、と思います。
長々と駄文を連ねてしまいました。
私には新たな発見もあり、とても有意義でした。良い機会を与えて下さり、ありがとうございました。
*入賞作品の解説は既出のため割愛しました。
作家略歴は所属とFACE展入選歴のみ抜粋しました。
画像は一部会場内で撮影したものの他は、本展カタログよりお借りしました。審査員解説も同カタログに拠ります。©︎2016 Sompo Japan Nipponkoa Fine Art Foundation