6月のシシリーメアリー
勿忘草
「わたしを忘れないで」
哀しいギリシャの神話の花
それはあまりにこの花が可憐で
忘れ難い美しさを湛えているから
こさえられた物語
と、憶測するのは
可憐さに遠い自分だから
忘れないで、なんて
誰にも言いません
忘れていいよ
は、上から目線
手のひらから知らずにこぼれ
焼け付く陽射しに萎れても
あなたを忘れない
と、渡すことしか
出来ない
私の勿忘草
子供の頃、毎年6月になると
「チッチとサリー」が発売になるのが
楽しみでした。
噛み合うようで
噛み合わない
高校生の恋物語に夢中になりました。
そんな淡い思い出を懐かしみ
ちょっとセンチメンタルな
6月の始まりです。