癒されて「樹の風景画」
2016年4月16日〜6月26日(日)
フランスの風景
樹をめぐる物語
コローからモネ、ピサロ、マティスまで
HPはこちら
http://www.sjnk-museum.org/program/3729.html
遅くなってしまいましたが、
ぜひぜひ!
お勧め致します🍀🍀🍀
「樹木」をテーマにした
風景画。
場所をフランスに限定しているのも
ユニークです。
三章構成、
全108点。
見れば森林浴の後のように
気分も晴れやかに。
サブタイトル通り
印象派以前、印象派、
印象派の後のナビ派あたりまでの
絵画の変遷を
樹木の描き方を通して感じ取ることが出来ます。
第1章 戸外制作の画家たち
第2章 印象派の画家たちと同時代の風景画
第3章 ポスト印象主義と20世紀前衛芸術への試み
チラシ裏面に有名画家の作品が幾つか。
ヴァロットン、コロー、
ドニ、モネ、カイユボット、、、
でも
日本ではそれほど有名ではない画家、
初めて会った画家の作品にも
素敵なものが沢山ありました。
◯第1章から
「樹木の習作」
アルフォンス・ニコラ・ミシェル・マンドヴァール 1800年頃
タヴェ=ドラクール美術館、ポントワーズ
最初からこんな素描で魅了されます。
「ヌイイ公園の大きな島」
テオフィル・ナルシス・ショヴェル 1852年
タヴェ=ドラクール美術館、ポントワーズ
こちらの素描も素敵でした。今回、素描の美しい作品が心に残りました。
「嵐の後、スコットランドの急流」
ギュスターヴ・ドレ 1875-78 個人蔵
対照的にこちらは108.0×183.0の大画面。雲間から射す光の神々しさに圧倒されました。
◯第2章から
「花咲く樹、春の庭」
アシール・ロージェ 1897年 個人蔵
春の訪れの幸福感が伝わります。
「街路、夜景」
ルイ・アイエ 1889年頃 個人蔵
実物はもっと色に深みがあって、夜の寂寥と密やかな開放感が漂います。とても好きになりました。
◯第3章から
「手すり」
エミリオ・ホッジオ 1909年 個人蔵
温かみに溢れた色彩が魅力的です。
「道、雪の効果」
ロベール・アントワーヌ・パンション
1905年 個人蔵
数少ない雪景色の絵。色彩が豊かです。
「ブーヘンヴァルトの春 II」
エミール・ノルデ 1915年
フォン・デア・ハイト美術館、ヴッパータール
グリーンが独特で目を引きました。タイトルにギョッとしたのですが、ブーヘンヴァルトが歴史に顔を出すずっと以前の制作です。北国の森の深さを思いました。
作品リストには
地図もあり、
参照しながら
フランスを旅する気分も味わえます🎵
こちらのコピーがリスト3ページ目に載っています。リストの作品名の後に地図の対応ナンバーが記してあります。至れり尽くせり!
今年の12月まで、全国を巡回します。
多くの方にご覧いただきたいです。
画像は本展カタログよりお借りしました。アートインプレッション©️2016
<追記>
この展覧会、カタログがD_CODEさんです〜💖手にした瞬間から、本に対する愛が伝わります💕なんだろう?編集のリズム感?でしょうか?レイアウトとかぴったりツボに入って好きなんです。手元に置いて、折にふれ見たくなります。2300円。こちらもぜひぜひ!オススメです❣️