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≪アートシーン≫「 没後110年 カリエール展」

『日曜美術館』(NHK教育)
≪アートシーン≫のコーナーで
取り上げられていました。

2016年 10月 2日放送

没後110年カリエール展
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

語りは
伊東敏恵アナウンサー
*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*

セピア色の画面に
ぼんやりと浮かび上がる母と子
母性1892年頃
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19世紀フランス
鮮やかな色彩に魅せられた
印象派全盛の時代に

色の失われた情景を描き続けたのが
ウジェーヌ・カリエール
です

その特異な表現世界に迫る展覧会です

没後110年 カリエール展
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(新宿)
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カリエール 30歳の頃の作品です
月光を浴びる人たち
1877-80年頃
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この頃は戸外の幻想的な情景を描いていました

水色のグラデーションで表現された
ほんのりと明るい空
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美しい色彩表現がうかがえます

しかし
その後 長男のレオンがジフテリアにかかり
わずか4歳でなくなってしまいます
レオンの肖像
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これはレオンの死後
描かれた一枚です
エリーズの指に包帯を巻くカリエール夫人
1887年頃
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母と娘の微笑ましい日常
色味は失われ
2人の表情もはっきりとはうかがえません

今回
新たに発見された作品です
もの思いにふける女
1890-1900年頃
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もの思いにふける人の姿を
カリエールは
繰り返し題材にしてきました

普遍的な人の心の有様を
見つめ続けてきました

晩年の作品です
平和の接吻1903年
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人物の輪郭や背景は
さらに曖昧になっていきます

セピア色の画面には
描く人の思いも
観る者の思いも
溶け込んでいくかのようです

新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で来月20日まで
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*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
画像はNHK教育「日曜美術館」よりお借りしました。
by abby819lucky | 2016-10-03 22:53 | アートシーン

≪アートシーン≫『横浜芝山漆器の世界』

『日曜美術館』(NHK教育)
≪アートシーン≫のコーナーで
取り上げられていました。

2016年 9月 11日放送
『横浜芝山漆器の世界』

語りは
伊東敏恵アナウンサー

*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
梅の木に留まる
白い鳥
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美しく立体的に組み合わされた貝が
目を引きます

明治時代
日本を訪れた外国人は
精巧で優美な日本の工芸品に魅了されました

横浜芝山漆器 花鳥図飾盆 明治時代
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明治の横浜から世界に発信された
華やかな漆器を紹介します

明治のクール・ジャパン
横浜芝山漆器の世界
金子皓彦コレクションを中心に

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芝山漆器は千葉を発祥とし
モチーフを立体的に盛り上げる技法を
特徴として発展しました

芝山細工 花籠図小箪笥 明治時代
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最大の魅力は
貝や珊瑚、象牙など
多種多様な材料を使用した
表現の豊かさです
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1859年に横浜が開港すると
大きな転機が訪れます

美術商クーン・コモル商会の店内 明治時代
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多くの工芸品が輸出され
横浜でも芝山漆器が
盛んに作られるようになったのです

西洋人好みのジャポニズムを
ふんだんに取り入れたのが
横浜芝山漆器の始まりです

横浜芝山漆器 人物図チョコレート箱 明治時代
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この箱はパリに持ち帰られ
チョコレートを入れて販売されました

チョコレートよりもはるかに高価な
漆の箱は
パリでも大きな話題となりました

横浜芝山漆器
吊り花籠図飾額 明治時代

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模様の高さが数センチに及ぶ
華やかなものも好まれました

牛の骨で出来た花は
花弁を一枚一枚 貼り付けています
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象牙のように見せる手法は
当時の職人しか成し得ない
高度な技術でした
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制作には多くの人が分業で関わり
明治の最盛期には
横浜で100人もの職人が工房を構えていた
といいます

現在
芝山漆器 唯一の継承者として
横浜で制作を続ける
宮崎輝生の作品

宮崎輝生 小菊の硯箱 2015
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貝や鼈甲、象牙などを使った
芝山漆器らしい伝統を
守り続けています
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この展覧会は
横浜開港資料館で10月23日まで
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*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
画像はNHK教育「日曜美術館」よりお借りしました。
by abby819lucky | 2016-09-13 22:36 | アートシーン

≪アートシーン≫「三浦景生の染め 白寿の軌跡」

『日曜美術館』(NHK教育)
≪アートシーン≫のコーナーで
取り上げられていました。

2016年 9月 11日放送
『三浦景生の染め 白寿の軌跡』

語りは
伊東敏恵アナウンサー

*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
京都 染色界を牽引した
三浦景生
の回顧展です

三浦景生の染め 白寿の軌跡
京都市美術館


牡丹之図 1979
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伝統的な染色の世界で
常に新しい手法を模索し続けた
三浦景生

2015年に99歳で亡くなるまで
生涯現役作家として
活躍しました

きゃべつ畠の虹 1987
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きゃべつ模様の屏風です

染色のモチーフとしては珍しかった
野菜に焦点をあてました

思わず笑ってしまいそうな
独活

三浦のとらえた独活は
自由自在にその姿を変えていきます

うどのたいぼく 1991
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まるで絵画のように
表現するその作風は
染色界に大きな衝撃を与えました

自然のつながりの中で
現代にあった模様というものが
できないかと思ったんです

伝統技術の伝承は
これは僕は大事だと思います

しかしその反対の極があってもね
そうやないと自由ということにならない

人のやってることをやるのは
もうやっぱり面白ないですね

2000年6月17日『土曜美の朝』インタビューより


晩年は様々な材料を駆使して
新たな表現を追求しました
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60年もの間
染色界を盛り立ててきた
三浦

染色の枠を超え
たどり着いた境地です

港賛歌 2000
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三浦景生の軌跡をたどる展覧会は
京都市美術館で
9月18日まで

蓮文 1981
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*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
画像はNHK教育「日曜美術館」よりお借りしました。
by abby819lucky | 2016-09-12 22:56 | アートシーン

アートシーン「ミケランジェロ展」

『日曜美術館』(NHK教育)
≪アートシーン≫のコーナーで
取り上げられていました。

2016年 7月 10日放送

ミケランジェロ展
ルネサンス建築の至宝

パナソニック汐留ミュージアム(東京)

語りは
伊東敏恵アナウンサー

*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
万能の天才 ミケランジェロ
建築家としての業績に焦点を当てます
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1475年
フィレンツェに生まれたミケランジェロは
メディチ家に認められ
二十代で彫刻家として名を馳せます
マルチェッロ・ヴェヌスティに帰属
ミケランジェロの肖像

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ブリージュの聖母(複製彫刻)
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33歳の時
ローマ教皇から直々に
システィーナ礼拝堂の天井画を依頼されます
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四年をかけて完成させた
世界最大級のフレスコ画
システィーナ礼拝堂天井画
©︎Associazione Culturale Metamorfosi and Fondazione Casa Buonarroti

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残されたデッサンからは
彫刻的な力強さがうかがえます
システィーナ礼拝堂 天井画
クマエの巫女のための頭部習作

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しかし
天井に向かって描き続ける過酷な仕事
彫刻家を自負するミケランジェロは

私は画家ではない
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と、手紙で訴えています

自筆のソネットに添えられた、
システィーナ礼拝堂天井画を描いている自画像

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この後
ミケランジェロには
建築の仕事が舞い込むようになります

それは
サン・ロレンツォ聖堂の
正面の設計でした
サン・ロレンツォ聖堂︎©︎Associazione Culturale Metamorfosi and Fondazione Casa Buonarroti
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ミケランジェロが参考にしたのは
古代ローマ建築
古代ローマ建築の素描
(コナー手稿からの模写)

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建物全体ではなく
細部のかたちに関心を寄せ
正確に模写しています
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その後手掛けた図書館には
随所にミケランジェロらしさが表れています
ラウレンツィアーナ図書館 玄関室の模型(2016)
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パナソニック汐留ミュージアム 学芸員
大村 理恵子さん

1524年にミケランジェロが
当時、クレメンス7世によって
依頼を受けて作った図書館です

まるで入口から溶岩が流れ出てきたかような
曲線で構成された階段になっており
特に下の三段は非常に広くなっています
ラウレンツィアーナ図書館 玄関室の階段
︎Associazione Culturale Metamorfosi

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壁面を見ると
柱が何も支えていない
構造材が装飾になっている
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ミケランジェロは
古代建築を深く理解しながらも
非常に独創的な装飾、
独自の彫刻的な空間を創り上げた
彫刻家らしい建築家ということで
知られています


ラウレンツィアーナ図書館
閲覧室から玄関室への扉口案

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パナソニック汐留ミュージアムで
8月28日まで
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その後、巡回します

9月18日〜11月6日まで
ふくやま美術館(広島・福山)

*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
画像はNHK教育「日曜美術館」よりお借りしました。

by abby819lucky | 2016-07-27 21:35 | アートシーン

アートシーン「サイ・トゥオンブリーの写真」


『日曜美術館』(NHK教育)
≪アートシーン≫のコーナーで
取り上げられていました。

2016年 6月 26日放送

語りは
伊東敏恵アナウンサー

*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
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ある一枚の写真
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遠い異郷の幻想的な風景でしょうか

実はこれ
籠に置かれた野菜を
大写しにしたものでした
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ズッキーニ 1997年
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画家であり彫刻家でもある
サイ・トゥオンブリーの
知られざる写真に焦点を当てた
国内初の展覧会

サイ・トゥオンブリーの写真
-変遷のリリシズム-
DIH川村記念美術館

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60年間に撮影された
およそ100点が集められています
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サイ・トゥオンブリー (1928-2011)
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1928年 アメリカ ヴァージニア州で生まれた
トゥオンブリーは
20世紀を代表するアーティストの一人です

マグダでの10日の待機 1963年
All paintings,seulptues,and works on paper by the artist©︎CyTwombly Foundation
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子どもの落書きを想わせる奔放な画風
鉛筆で線を引く感覚を大切にしています
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数字や文字など
意味ありげなディテールが
想像力を刺激します

静物 1951年
All photographs by the artist©︎Nicola Del Roscio Foundation,Courtesy Nicola Del Roscio Archives
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トゥオンブリーが写真と出会ったのは
23歳の時
大学の授業の課題として取り組みました

ベッド 1951年
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タイトルはベッド
しかし写っているのはシーツだけ
波打つ皺に興味を集中しています

再び写真に取り組んだのは
1980年代に入ってから

日常のありふれたものを
独自の視点で切り取りました

チューリップ 1985年
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全体像を明確に表すことに
関心はありません
クローズアップによる
朧げな像を写し出します

レモン 2005年
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DIH川村記念美術館
学芸部 前田 希世子さん

写真というのは
既に存在するものを捉えるメディアです

あえて全体像を見えなくし
対象の限定したイメージを遠ざける事によって
より拡がりのある世界観を提示している

これが非常に面白いところではないでしょうか


アーティストの靴 2002年
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絵の具が飛び散ったトゥオンブリーの靴
わざとピントをずらしています

花畑か
はたまたキャベツか

見る人の想像に委ねているのです


トゥオンブリーは30歳の時
イタリア人女性と結婚
以来イタリアに暮らしました

これは自宅の部屋を写した写真です

室内 1980年
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海辺のレストランから眺めた海岸
輪郭はぼやけ
不思議な色合いです

ミラマーレ、海辺にて 2005年
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トゥオンブリーの写真はすべて
ピントの合にくいインスタントカメラで撮影
更に複写機で拡大
色を調整しプリントします
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寄せては返す波も
現実の色を失い
現実の音を失います
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広がるのはただ
静かなトゥオンブリーの世界です
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ミラマーレ 2005年
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サイ・トゥオンブリーの写真
-変遷のリリシズム-
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8月28日まで
DIH川村記念美術館(千葉県・佐倉市)

*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
画像はNHK教育「日曜美術館」よりお借りしました。

by abby819lucky | 2016-07-22 22:18 | アートシーン

アートシーン「ポンピドゥーセンター傑作展」


『日曜美術館』(NHK教育)
≪アートシーン≫のコーナーで
取り上げられていました。

2016年 7月 10日放送
ポンピドゥーセンター傑作展

語りは
伊東敏恵アナウンサー

*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
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20世紀美術を代表する
ピカソの傑作が初来日しています

パブロ・ピカソ『ミューズ』1935
©︎2016-Succession PabloPicasso SPDA(JAPAN)

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画面中央でうっとりと眠る女性
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ピカソがしばしば題材とした愛人
マリー・テレーズといわれています

一方、こちらは妻のオルガとも
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女性との出会いで表現を変え続けた
ピカソ、54歳の力強い作品です

フランス パリのポンピドゥー・センターから
バラエティ豊かな名作が集まりました

ポンピドゥー・センター傑作展
-ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで
東京都美術館(上野)
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東京都美術館 学芸員 水田有子さん

1906年から
ポンピドゥー・センターが開館した1977年
までのタイムラインを
一年 一作家 一作品
において辿るという構成で

一人一人の芸術家と出会っていくことが
できるような展示になっています

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展覧会の始まりは
印象派のあと
新たな絵画運動が生まれた時代

ラウル・デュフィ『旗で飾られた通り』 1906
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ラウル・デュフィは
強烈な色彩で知られる
フォービスムの影響を受けた画家です

革命記念日を祝うトリコロールの旗が
色鮮やかに描かれています


1913年の代表は
マルセル・デュシャンの
既製品を組み合わせた
この作品

マルセル・デュシャン『自転車の車輪』1913
©︎Succession Marcel Duchamp/ADAGP,Paris&JASPAR,Tokyo.2016

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どこにでもありそうな椅子の上に
車輪が置かれただけ

芸術とはなにか
人々の既成概念に揺さぶりをかけ続けた
デュシャンの原点となる作品です
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デュシャンは晩年になるまで
自分の傍からこの作品を離しませんでした


四角い枠の中に描かれているのは
小さな微生物

ヴァシリー・カンディンスキー 『30』1937
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カンディンスキーは抽象絵画の先駆者です

第二次大戦後が始まる直前
ナチスにより退廃芸術とみなされ
ドイツから亡命してきました

フランスは戦争の時代も
外国の芸術家を受け入れてきたのです
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終戦から3年後に
アンリ・マティスが発表した傑作

アンリ・マティス 『大きな赤い室内』1948
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長年にわたり
室内を描いたマティス
この絵では
ペアとなるモティーフを
効果的に配置しています
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79歳の巨匠が到達した
最後の油彩画です


子供や精神障害をもつ人の
新鮮な表現に目を向けた
ジャン・デュビュッフェ

ジャン・デュビュッフェ『騒がしい風景』1973
©︎ADAGP,Paris&JASPAR,Tokyo.2016
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電話中に描いた落書きを
大胆な作品に仕上げています

デュビュッフェが目指した新たな表現は
現代美術の可能性を広げました


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フランスを舞台に繰り広げられた
20世紀の美術を一望します

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上野の東京都美術館で
9月22日まで

*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
画像はNHK教育「日曜美術館」よりお借りしました。
by abby819lucky | 2016-07-11 22:39 | アートシーン

アートシーン「樹をめぐる物語」展

『日曜美術館』(NHK教育)
≪アートシーン≫のコーナーで
取り上げられていました。

2016年 5月 8日放送
フランスの風景
樹をめぐる物語
-コローからモネ、ピサロ、マティスまで-


語りは
伊東敏恵アナウンサー

*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
樹木というモチーフを通して
フランスの風景画の変遷をたどる
展覧会が開かれています。
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詩情溢れる風景画で知られる
カミーユ・コロー

カミーユ・コロー
エトルタ近くの風景 1872
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生い茂る木々の下で
野良仕事に励む村人

自然と向き合いながら
どこにでもありそうな情景を
美しく柔らかな色彩で描きました


水のほとりの景色を得意とした
ドービニーの作品です

シャルル=フランソワ・ドービニー
ヴァルモンドワの下草 1872
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樹木の美しさやみずみずしさを表わそうと
画家たちは
自然をより深く観察するようになっていきます

損保ジャパン日本興亜美術館
主任学芸員 小林 晶子さん

19世紀に入る以前、特にフランスでは
風景や自然は
歴史画や物語や宗教画の背景として
描かれることが主でした

19世紀、特に半ば頃になると
自然が主題の作品が盛んに描かれるように
なっていきます

戸外でスケッチをし
それを元にアトリエで
理想の風景に仕上げるのが主流でしたが
印象派の時代になると
戸外で仕上げまでなされるようになっていきます


刻々と変化する自然を
画面に留めようとする画家たち

クロード・モネ
ヴェトイユからの河岸からの眺め、ラヴァクール(夕暮れの効果) 1880年頃
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印象派を代表するモネは
時間や季節によって移りゆく
自然の光と色の変化に魅せられます
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様々な天候や光線の下で
同じ場所を繰り返し描きました


光の強さを色によって表わそうと試みた
ピサロ

カミーユ・ピサロ
マトゥランの丘にて、ポントワーズ 1871
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樹木の色を微妙に変え
変化を付けているのが分かります
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カミーユ・ピサロ
樹のカーテン(色に関する書き込みのあるスケッチ)
1877頃
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ピサロがスケッチした樹木には
色を細かく記したものも残されています

色にこだわることで
より正確に自然を捉えようとしました


光を更に科学的に追及し
点描で表わそうとしたのが
新印象派の画家たち

レオ・ゴーソン
樹木の向こうの村 1890
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絵の具を混ぜずに
色の点として置き
より明るい光の表現を目指しました
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シャルル・アングラン
ル・クロ、ノルマンディー 1907-1908年頃
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樹木は風の動きや光を
効果的に表現出来る格好の主題でした

印象派の流れを汲みながら
斬新な手法で自然を描こうとする画家たちも
登場します

明るい色使いが特徴的な
モーリス・ドニ

モーリス・ドニ
小さなブルターニュの女性たち、沼のほとり
1892年頃
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風景をデフォルメし
後の抽象絵画にも影響を与えた一人です


対象の色のみならず
その強さにも注目したアンリ・マティス

アンリ・マティス
オリーヴの並木道 1919
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絵の具を絞り出したままのような力強さで塗り
樹木の生命力を表しました
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素朴な風景に
新たな時代を感じさせる一枚です


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<巡回>

札幌芸術の森美術館 7/9〜8/21

岐阜県美術館 8/30〜10/16

山梨県立美術館 10/22〜12/11

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画像はNHK教育「日曜美術館」よりお借りしました。
by abby819lucky | 2016-06-22 22:47 | アートシーン

アートシーン『世界の文字の物語』


『日曜美術館』(NHK教育)
≪アートシーン≫のコーナーで
取り上げられていました。

2016年 5月 1日放送

『世界の文字の物語-ユーラシア 文字の形-』
古代オリエント博物館

語りは
伊東敏恵アナウンサー

*ー*ーー*ー*ー*ーー*ー*
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ユーラシア世界
五千年に及ぶ文字の歴史を
たどる展覧会です

紀元前3300年頃
2つの文字がうまれました
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エジプトのヒエログリフと
メソポタミアの楔形文字です
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楔形文字は
都市を治めていく記録として
支配層に広く使われていました
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右端には葦の筆で描かれた
大麦の文字
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数量を示す5つの円が型押しされています

当時の文字の種類は 1200

この絵文字が
やがて抽象的な文字に変化していきました

紀元前1750年頃に建てられた
ハンムラビ法典の石碑です
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紛争の解決法、
刑罰の取り決めなどの判例集で
大きな都市に設置されていたといいます
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楔形文字は三千年以上の歴史を
永らえてきましたが
その後、消滅しました


一方、ヒエログリフは
今日に至る様々な文字の母体となりました
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アラビア文字、
ギリシア文字などのアルファベットが
ここから生まれます

文字数が少なく
音と文字の対応が一対一などの
特徴を持っていました

激しい紛争が続いているシリア
パルミラ遺跡から見つかったパルミラ文字
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紀元2世紀
シリア周辺も
既にヒエログリフを起源とする文字が
使われていたのです

アルファベットの流れは
シルクロードを東へ進みました

その間、
ウイグル文字、モンゴル文字などが
誕生します
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こうして文字は
ユーラシア世界に生まれ続けてきたのです

古代オリエント博物館 研究員 下釜 和也さん

何よりも面白いのが、多様な文字の形です
とても文字とは見えないものも多くあります
その背景の歴史を考えるのも面白いと思います


東京 池袋の古代オリエント博物館で
6月5日まで
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その後、大阪府立弥生文化博物館で開かれます。
*大阪府立弥生文化博物館(大阪・和泉市)
7月9日〜9月4日*

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画像はNHK教育「日曜美術館」よりお借りしました。

by abby819lucky | 2016-06-02 23:06 | アートシーン

アートシーン「原田直次郎展」

『日曜美術館』(NHK教育)
≪アートシーン≫のコーナーで
取り上げられていました。

2016年 2月 28日放送
原田直次郎 展

語りは
伊東敏恵アナウンサー

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明治の文豪、森鴎外

ある画家の展覧会の開催に奔走します
会期はたった1日

その作品は人々を圧倒しました

画家の名は 原田直次郎

鴎外の展覧会から
およそ百年ぶりとなる展覧会です


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原田は明治17年
ドイツ、ミュンヘンに留学
本格的に油絵を学びます

鴎外と出会い
固い友情を結んだのもこの頃でした
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ミュンヘン近郊の村を描いた作品です
「風景」1886年
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陽光に照らされた樹々
庭先に遊ぶ少年や鳥

対象を徹底的に見つめ
描く技術を習得しました

原田が特に熱心に取り組んだのは
人物画です
「裸体習作」1884-86年ごろ
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モデルの老いて痩せた背中

人物の内面まで写し取ろうとする
直向きな思いが感じられます

そして生まれた代表作
『靴屋の親爺』
ドイツ滞在最後の年に描かれました
「靴屋の親爺」1886年
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光と影のコントラストの中、
浮かび上がる鋭い眼差し
眉間に刻まれた深い皺
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徹底した描写で
無名の職人の生き様まで描き出したその絵は
日本の洋画史上に残る傑作です

原田は明治20年に帰国
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その頃日本は
急激な西洋化への反動から
日本美術の復興が叫ばれ
洋画家不遇の時代でした

原田は肖像画などで
生活の糧を得ながら
西洋画の普及に奔走します
「毛利敬親肖像」1890年
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しかし36歳
志半ばで病死しました

埼玉県立近代美術館 学芸員 吉岡智子さん

原田は、西洋絵画の本質そのものを
伝えようと努力していたと思います

技術の確かさ
しっかりとした油彩画の魅力

西洋絵画が排斥されていた時代にあって
日本にそれを伝えようとした
理念をご覧いただきたいです


鴎外が自宅に飾っていた
原田の作品です
「雪景」
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轍の残る雪道に
今は亡き友の人生を重ねていたのでしょうか
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《巡回》
4/8〜5/15 神奈川県立近代美術館 葉山
5/27〜7/10 岡山県立美術館
7/23〜9/5 島根県立石見美術館

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画像はNHK教育「日曜美術館」よりお借りしました。
by abby819lucky | 2016-03-26 22:33 | アートシーン

アートシーン『ボッティチェリ展』

『日曜美術館』(NHK教育)
≪アートシーン≫のコーナーで
取り上げられていました。

2016年 2 月 28日放送
『ボッティチェリ展』

語りは
伊東敏恵アナウンサー

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匂い立つような美しさ
かつてフィレンツェ一の美貌と
謳われた女性です
『美しきシモネッタの肖像』 1480-85年頃
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優美なドレスに映える豊かな金髪
真珠のような肌
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繊細な筆遣いで
その美を余すことなく描いたのは
サンドロ・ボッティチェリ

レオナルドやミケランジェロに並ぶ
イタリアルネサンスの巨匠の展覧会です

花の都、フィレンツェ
15世紀
ボッティチェリはこの街に生まれます

修行を積んでいた若き画家の
才能をいち早く見出したのは
街の実権を握っていたメディチ家でした
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密接な関係を物語る作品です
『ラーマ家の東方三博士の礼拝』1475-76年頃
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東方からやって来た3人の博士が
キリストの誕生を祝福する聖書の一場面

聖母の前に跪くのは
メディチ家繁栄の礎を築いたコジモ(写真 上・左)

こちらは(写真上・右)
フィレンツェに
ルネサンスの黄金時代をもたらした
孫のロレンツォとも言われます

その中で
誇らしげにこちらを見つめているのが
ボッティチェリです(写真 下・右)
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↑この絵の注文主ラーマ

メディチ家に引き立てられ
その才能を開花させていきました

円熟期の傑作、「書物の聖母」
『聖母子(書物の聖母)』1482-83年ごろ
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書物を読む聖母マリアと
イエスの姿

マリアの手に重なる幼子の小さな手

ルネサンスの時代に花開いた
人間味溢れる表現です
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しかし
線による繊細な描き方は
中世を感じさせるもの

中世とルネサンス

新旧を融合させた
ボッティチェリならではの
甘美な聖母像です

東京都美術館 学芸員 小林明子さん

目に見える世界のように
いかに自然に描くかが
15〜16世紀の画家たちの
目標でもありました

その中で
ボッティチェリは前時代的な
輪郭線の強調
金の利用
平坦な画面
といった様式を貫きました

それが当時、通と言われる
パトロンに好まれ、
その要求に応じて
同様の特徴を備えた作品を
手がけることになっていきました


しかし
ボッティチェリが50歳を迎える頃、
メディチ家は失墜
画家は大きな後楯を失いました

暗い影は作品にも表れます

擬人化された人物が登場する寓意画です
「アペレスの誹謗(ラ・カルンニア)」1494-96年ごろ
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玉座に座る不正に入れ知恵をするのは
無知と猜疑

松明を手にした誹謗が無実の髪を掴み
断罪しています

喧騒の中
ひとり毅然と天を指す女性
ボッティチェリがその姿に託したのは
真実でした
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最晩年の作品
「聖母子と洗礼者ヨハネ」1500-05年ごろ
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この頃ボッティチェリは
活躍の場も減り
貧しい境遇に陥っていたと言います

憂いを秘めた聖母
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ボッティチェリは最後まで
女性の美を追い求めました

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画像はNHK教育「日曜美術館」よりお借りしました。
by abby819lucky | 2016-03-13 21:19 | アートシーン